早稲田大学 文化構想学部 複合文化論系

国民（ネーション）とは、心の中に想像された共同体（コミュニティ）である。20世紀の終わりに、ベネディクト・アンダーソンはそのように定義した。国民のモデルとは19世紀初頭に新興アメリカ諸国でつくり出され、その後、ヨーロッパ、そしてアジアへと波及し、国民という想像力の産物のために多くの人が命を落としていった。国民国家の成立過程を分析したアンダーソンの研究を学ぶことは、現在の国際情勢について考える上で非常に意義がある。共同体を形作る境界線とは、国民に限らず、そもそも人間の想像力によるものなのだ。本授業では、ナショナリズム研究の古典的名著とされる『想像の共同体』を購読し、私たちが抱える今日的諸問題への応用可能性について考える。

1:
第1回　オリエンテーション
授業の進め方について説明、およびコミュニティ研究の概論

2:
第2回　映像資料の上映
映像資料の上映とディスカッション

3:
第3回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

4:
第4回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

5:
第5回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

6:
第6回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

7:
第7回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

8:
第8回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

9:
第9回 テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

10:
第10回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

11:
第11回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

12:
第12回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

13:
第13回　テキスト購読
テキスト購読とディスカッション

14:
第14回　研究発表
個別研究の成果発表とディスカッション

15:
第15回　研究発表
個別研究の成果発表とディスカッション