ことばの統計

基本情報

科目名
ことばの統計
副題
日本語研究のためのスキルを身につけよう
プログラム
言語文化
授業タイプ
講義科目
担当教員
庵功雄、教員
曜日
木曜日
時限
6時限
教室
36-481(MM教室1)
授業シラバス
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授業概要

日本語学、日本語教育、社会言語学などで用いられるコーパスの基本的な使い方と統計(検定)の基本を身につける。
 コーパスを検索し、その結果を表計算ソフトを用いて集計する手法を学ぶ。
 コーパスの検索結果の意味を確かめるために、基礎的な統計的手法を学ぶ。
 コーパスの有用性と限界を踏まえて、コーパスをいかに研究に活かすかについて考える。

授業計画

1:
第1回:オリエンテーション
本講義の目的と概要、コーパス、コーパスの種類について説明します。
2:
第2回:テキストファイルの検索(1)
テキストファイルの検索の仕方として、GrepとKWICについて説明します。
3:
第3回:テキストファイルの検索(2)
テキストファイルの検索の仕方として、茶まめを使った形態素解析について説明します。
4:
第4回:エクセルの使い方
コーパス研究などで頻用するエクセルの使い方のうち、フィルター、ピボットテーブル、グラフについて説明します。
5:
第5回:検定(1)―比率の差を比べる―
コーパス研究や第二言語習得研究でよく使われる検定のうち、比率の差を比べるカイ二乗検定と、統計ソフトjs-STARの使い方について説明します。
6:
第6回:BCCWJの検索(1)
現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)の検索の仕方のうち、中納言を使った基本的な検索と、頻度表の作り方について説明します。
7:
第7回:BCCWJの検索(2)
BCCWJの検索の仕方のうち、エクセルの文字列関数を使ったものについて説明します。
8:
第8回:LWP for BCCWJの使い方
BCCWJの検索の仕方のうち、類義語やコロケーションの検索に有力なツールであるLWP for BCCWJの使い方について説明します。
9:
第9回:第二言語習得研究と調査(1)
第二言語習得研究の基本的な調査法のうち、フェイスシート、縦断調査と横断調査、カウンターバランス、事前テストと事後テスト、フォローアップ・インタビューについて説明します。
10:
第10回:検定(2)―平均値の差を比べる(1)―
検定のうち、2つのグループの平均値の差を比べるt検定と、被験者間要因と被験者内要因について説明します。
11:
第11回:第二言語習得研究と調査(2)
第二言語習得研究の調査法のうち、アンケート調査と文法性判断テストについて説明します。
12:
第12回:検定(3)―平均値の差を比べる(2)―
検定のうち、3つ以上のグループの平均値の差を比べる一元配置分散分析について説明します。
13:
第13回:検定(4)―平均値の差を比べる(3)―
検定のうち、複数の要因に関わる平均値の差を比べる二元配置分散分析(被験者間要因)について説明します。
14:
第14回:コーパスを使った論文の書き方(1)
コーパスを使った論文の書き方のうち、仮説検証型アプローチ(Corpus-based Approach. CBA)のものについて説明します。
15:
第15回:コーパスを使った論文の書き方(2)
コーパスを使った論文の書き方のうち、課題発見型アプローチ(Corpus-driven Approach. CDA)のものについて説明します。