食の文化

基本情報

科目名
食の文化
プログラム
感性文化
授業タイプ
講義科目
担当教員
教員、森枝卓士
曜日
木曜日
時限
5時限
教室
38-AV
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 食は文化である。生物学的に同じ種であり、「食べることが出来る」ものは基本的に同じであるはずなのに、ある者はブタをウシを、クジラを食べ、ある者は食べない。タブーであったりする。文化である所以である。
 食の文化は不変ではない。インドの食であったカレーが、日本の国民食となったように、あるいは生魚を食べる発想などなかった多くの国で、寿司が受け入れられたように変わるものでもある。
 遊牧民の食、米食の文化の差異、食のタブー、ゲテモノ、食文化の受容変容等々、食の文化について、この授業では具体的に見て、考えたいと思う。

授業計画

1:
第1回
 『手で食べる?』という拙著(写真絵本)を通して、食文化とは何かの概論、アウトラインを。
2:
第2回
 生業のパターンから食の文化地理的概論
3:
第3回
 モンゴルの遊牧民の食文化について
4:
第4回
 その2。イスラム圏(の遊牧民)との比較を通して。
5:
第5回
 東南アジアの食文化その1(東アジア等との関連を通して)
6:
第6回
 東南アジアの食文化その2(インド等南アジアとの関連から)
7:
第7回
 東南アジアの食文化その3
8:
第8回
 ラオスを中心にゲテモノの食、食のタブーについて
9:
第9回
 パプアニューギニアの食。あるいは高級料理の存在不存在
10:
第10回
 ブータンの食文化。米と乳とトウガラシ
11:
第11回
 カレーライスは如何にして日本食となったか。
12:
第12回
 寿司は如何にして日本料理となり、世界に広まったか。
13:
第13回
 食のリテラシー。正しい食とは何か。
14:
第14回
 美食とは何か。美味しいとは何か?
15:
第15回
人間が食べるということの総括。