グローバリゼーションとメディア

基本情報

科目名
グローバリゼーションとメディア
プログラム
異文化接触
授業タイプ
講義科目
担当教員
教員、高橋利枝
曜日
木曜日
時限
3時限
教室
34-453
授業シラバス
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授業概要

デジタル化やグローバル化の進む現代社会において、「文化」はこれまでのように所与のものとして捉えられなくなってきました。今日のグローバル化において文化の「境界」がより一層不明瞭になっているため、「文化」を定義することがますます困難になってきています。人の移動ばかりではなく、衛星放送やインターネット、携帯電話などの普及によって、異なる文化に住む人との出逢いや異なる文化的資源との相互作用がより稠密になり日々拡大しています。これまで「場」に制約を受け、一期一会であった人と人との出逢いも、TwitterやFacebookなどのソーシャル・メディアによって、時空を超えて半永久的につながることも可能となっているのです。
 この授業では、「グローバリゼーションとは何か?」という問を出発点として、多様な理論や概念を解説すると共に、日本、アメリカ、イギリスにおける若者の多様なコミュニケーション行動から、グローバル化、デジタル化の進む現代社会の変容について考察していきたいと思います。この講義では、「文化」を理解するために必要な知識や諸概念について理解するとともに、グローバル社会を生きるための能力‐グローバル・リテラシー‐を身につけていきましょう。異文化との出会いによって自己を再発見するとともに、新たな自己や文化を創造していきましょう。そして、今日のグローバル社会において、新たなコスモポリタン的文化を創造するための力を身につけましょう。
 本授業は教室授業を基本とし、一部オンデマンド授業で実施します。教室授業では、グローバリゼーションやメディアに関する理論や概念のより深い理解を図るために、双方向型、対話型の授業を行います。受講者は、ディスカッションやプレゼンテーションなどへの積極的な参加を通して、コミュニケーション能力を磨きましょう。

授業計画

1:
第1回
オリエンテーション(本講義の目的と概要)/ 本講義の目的と概要について説明します。
2:
第2回
グローバリゼーションとは何か?
3:
第3回
グローバル、インターナショナル、トランスナショナルの描く世界像
4:
第4回
デジタル・ネイティブ概説
5:
第5回
2030年のデジタル世界とは?
6:
第6回
オーディエンス・エンゲージメント
7:
第7回
オーディエンスは能動的か受動的か?
8:
第8回
ソーシャルメディアとつながり
9:
第9回
メディア・情報リテラシーと参加型文化
10:
第10回
リスク
11:
第11回
グローバル社会におけるチャンスとリスクとは?
12:
第12回
グローバリゼーションと文化的アイデンティティ
13:
第13回
グローバル社会の中でクリエイティブに自己を創造するためには?
14:
第14回
コスモポリタン文化の創造のために
15:
第15回
理解度の確認