複合文化論系演習(言語と文化)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(言語と文化)
プログラム
言語文化
授業タイプ
演習
担当教員
教員、酒井智宏
曜日
木曜日
時限
2時限
教室
32-322-1
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

「言語を学ぶとはすなわち文化を学ぶことである。」これまでみなさんは何度となくこのような話を聞いたことがあると思います。しかし、これらの主張は、雰囲気としてはなんとなく分かるような気もしますが、「いったいどういうことなのか具体的に説明してください」と言われると困ってしまうのではないでしょうか。この講義では、こうした主張の起源と発展をたどり、その妥当性を検討することを通じて、その正しい解釈について考察します。

授業計画

1:
第1回
オリエンテーション(本講義の目的と概要)
2:
第2回
虹の名前: ホメロスの描く空が青くないわけ
3:
第3回
真っ赤なニシンを追いかけて: 自然と文化の戦い
4:
第4回
異境に住む未開の人々: 未開社会の色の認知からわかること
5:
第5回
われらの事どもをわれらより前に語ったもの: なぜ「黒・白・赤・・・」の順に色名が生まれるのか
6:
第6回
プラトンとマケドニアの豚飼い: 単純な社会ほど複雑な語構造をもつ
7:
第7回
B.L.ウォーフ「アメリカン・インディアンの世界像」の読解
8:
第8回
ウォーフからヤコブソンへ
9:
第9回
日が東から昇らないところ: 前後左右ではなく東西南北で伝える人々の心
10:
第10回
女性名詞の「スプーン」は女らしい?: 言語の性別は思考にどう影響するか
11:
第11回
ロシア語の青: 言語が変われば、見る空の色も変わるわけ
12:
第12回
言語相対性に関する論文の読解(1)
13:
第13回
言語相対性に関する論文の読解(2)
14:
第14回
言語相対性に関する論文の読解(3)
15:
第15回
言語相対性に関する論文の読解(4)