複合文化論系演習(文化人類学入門)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(文化人類学入門)
副題
人間文化の多様性の探求
プログラム
文化人類学
授業タイプ
演習
担当教員
教員、西村正雄
曜日
月曜日
時限
3時限
教室
31-307
授業シラバス
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授業概要

人類学は、人間の行動すべて、その結果生まれた産物全てを扱う学問である。それらは個々別々に存在するのではなく、お互いに関連しあって一つのまとまりをなしている。このまとまりを総体的に扱う学問である。この探求を通して、人類学の目的は、人間の生物学的多様性、文化的多様性を知り、多様性を起こさせた原因をさぐることである。約135年の歴史の中で、総体的に人々の行動、考え方を捉えるやり方を洗練させてきた。個々ばらばらにあまりにも専門化しすぎた、一面的な人間の見方に対して、人類学は挑戦し続けてきた。本演習では、はじめて文化人類学にふれる皆さんに、こうした「総体的に人間をみる」考え方とやり方をやさしく一歩づつ順を追って紹介し、いっしょに今の文化的現象について考えゆく。本科目は演習のため、講義で基本的知識を得ていただきながらも、クラス内ディスカッションを重視する。参加する学生の皆さんに文献調査、実際のフィールド調査を含めて情報を集めてもらい、そのうえでクラス内発表、調査報告をしていただく機会が多くなる。

授業計画

第1部:文化人類学の考え方
 1.イントロダクション:授業を始めるにあたって
 2.文化人類学という学問:文化とは何か
 3.人種、民族、エスニシティ
 4.学生発表と討議
 5.学生発表と討議
 第2部:文化人類学の基礎
 6.人間の組織:親族組織と社会の営み
 7.結婚と家族
 8.政治―経済システム
 9.学生発表と討議
 10.学生発表と討議
 第3部:現代の文化的現象について
 11.コロニアリズムとポストコロニアリズム