複合文化論系演習(ギリシア思想の伝播)
基本情報
- 科目名
- 複合文化論系演習(ギリシア思想の伝播)
- 副題
- プラトン主義とアリストテレス主義
- プログラム
- 異文化接触
- 授業タイプ
- 演習
- 担当教員
- 教員、岩田圭一
- 曜日
- 木曜日
- 時限
- 2時限
- 教室
- 33-438
- 授業シラバス
- [シラバスへのリンク]
授業概要
古代ギリシアの哲学者として最もよく知られているソクラテス、プラトン、アリストテレスは、後世の哲学・思想、宗教などに大きな影響を与えている。とくにプラトンの哲学とアリストテレスの哲学は、アリストテレスによるプラトン批判のゆえに、対立しているものと捉えられる傾向にあり、それぞれプラトン主義、アリストテレス主義の伝統を形成することになった。プラトン主義に関しては、ローマ帝政期におけるプラトン哲学の復興として新プラトン主義が成立し、これがキリスト教世界に浸透することによって、哲学・思想から芸術の領域にまで影響を及ぼすことになった。アリストテレスの哲学に対する古代からの注釈の歴史においても、新プラトン主義の影響力は強く、アリストテレス哲学のプラトン的解釈が生じることにもなった。しかしその一方で、アリストテレスをそのテクストに沿って忠実に理解しようとするアリストテレス主義者も存在し、キリスト教哲学との融合を果たしながら存続していった。このように古代から中世を経てルネサンス期に至るまでプラトン主義とアリストテレス主義の伝統は続き、ルネサンス期のイタリアや末期のビザンティン帝国において両主義の対立、論争は激しいものとなっていった。この演習では、プラトン主義とアリストテレス主義のおおもとであるプラトンとアリストテレスの哲学について理解することから始めて、両主義が哲学や宗教、芸術においてどのように展開していったかを見ることによって、彼らの哲学の意義を明らかにすることを目指す。 授業は、受講者数にもよるが、基本的に学生による発表形式で行う。テーマは、時代的には古代ギリシアからルネサンス期まで、内容的には哲学・思想、宗教から芸術作品の解釈に至るまで幅広く取り上げることができればと考えている。
授業計画
古代ギリシアからルネサンス期に至る西洋の精神文化を対象とする。各自関心のある哲学・思想、宗教、芸術作品などを取り上げて、発表を行う。テーマの一例を以下に挙げる。
・プラトンの哲学
・プラトン主義と美の思想
・アリストテレスの哲学
・アリストテレスの芸術論
・新プラトン主義の哲学
・新プラトン主義とキリスト教哲学
・アリストテレス主義とキリスト教哲学
・新プラトン主義とルネサンス期の芸術
・プラトン主義者とアリストテレス主義者との論争
最後の授業の際に、理解度の確認を行う。
・プラトンの哲学
・プラトン主義と美の思想
・アリストテレスの哲学
・アリストテレスの芸術論
・新プラトン主義の哲学
・新プラトン主義とキリスト教哲学
・アリストテレス主義とキリスト教哲学
・新プラトン主義とルネサンス期の芸術
・プラトン主義者とアリストテレス主義者との論争
最後の授業の際に、理解度の確認を行う。