複合文化論系演習(誰が私たちのアイデンティティを決めるのか)
基本情報
- 科目名
- 複合文化論系演習(誰が私たちのアイデンティティを決めるのか)
- 副題
- アマルティア・セン『アイデンティティと暴力』を読む
- プログラム
- 感性文化
- 授業タイプ
- 演習
- 担当教員
- 教員、田原彰太郎
- 曜日
- 月曜日
- 時限
- 2時限
- 教室
- 31-03
- 授業シラバス
- [シラバスへのリンク]
授業概要
この演習では、文化とアイデンティティとの関係を考察したいと思います。自分自身が誰であるのかを理解するためのひとつの方法として、文化を通じた自己理解が挙げられます。すなわち、例えば、「私は日本人だ」、「私はヨーロッパ人だ」という仕方で自分自身を理解するのが、この方法の具体例です。では、このように自分自身を理解する場合に、その文化の内実はすでに決まっているものなのでしょうか。あるいは、それは誰かが恣意的に決めているのでしょうか。さらに根本的に問えば、そもそも文化を通しての自己理解は適切な自己理解の仕方なのでしょうか。
この演習では、この問題意識の下、アマルティア・センの『アイデンティティと暴力』を取り上げます。この著作のなかでセンは、所与で不変的な文化が人々のアイデンティティを決定するという考え方を、文化間での抗争を助長するものとして批判しています。この著作を検討することによって、文化とアイデンティティのあるべき関係を探ることがこの演習では目指されます。(検討対象として、ほかの著作の一部や論文などが追加される可能性があります)
この演習では、この問題意識の下、アマルティア・センの『アイデンティティと暴力』を取り上げます。この著作のなかでセンは、所与で不変的な文化が人々のアイデンティティを決定するという考え方を、文化間での抗争を助長するものとして批判しています。この著作を検討することによって、文化とアイデンティティのあるべき関係を探ることがこの演習では目指されます。(検討対象として、ほかの著作の一部や論文などが追加される可能性があります)
授業計画
授業は、基本的には、担当者が『アイデンティティと暴力』の該当箇所(基本的には1回の授業で一章分)についての発表を行い、それについて参加者全員で討議を行うというかたちで進めます。参加者各自は必ず一回は発表を行ってもらいます。第一回目の授業にて担当箇所を決めるので、第一回目には必ず出席してください。