複合文化論系演習(映画を通して倫理学を営む)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(映画を通して倫理学を営む)
授業タイプ
演習
担当教員
田原彰太郎
曜日
月曜日
時限
2時限
教室
31-03
授業シラバス
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授業概要

 この演習では、映画を通して倫理学的考察を行います。映画と倫理とは多くの仕方で関連しえます。映画のなかには、直接的に倫理的問題を扱うものが多くあり、それらを映画から倫理学への問題提起として見なすことが出来ます。また、映画製作段階において非道徳的行為があった場合、その映画をどのように評定すべきかという問いを立てることもできます。さらに、そもそも映画自体に道徳的評定が可能かどうかを問うこともできますし、それが可能であるとして、その評定と芸術的評定との関係を問うこともできます。表現の自由と検閲という観点から、映画と倫理(や法)との関係を問うこともできるでしょう。この演習では、こういった問題のように、映画と倫理学とが交差する問題群を取り上げ、こういった問題を検討することがどのような倫理学的意義を有するかということをとくに考えていきたいと思います。この演習を、映画と倫理学という既存の学問ジャンルを横断した思考を訓練する場とも、映画の鑑賞体験とその言語化とを通じた感性と知性とを協働させる訓練の場ともしたいと思います。

授業計画

 授業は基本的には、担当者が発表を行い、それについて参加者全員で討議を行うという演習形式で進めます。発表テーマの候補については、その概要を第一回目の授業内で説明し、参加者各自に選択してもらうことにします(したがって、第一回目の授業には必ず出席してください)。参加者各自は、必ず一回は発表を担当してもらいます。発表の仕方は、映画を鑑賞し、それについて発表する形式と、映画と倫理学に関する文献を読解し、それについて発表する形式とを用意する予定です。