複合文化論系演習(文法の理論)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(文法の理論)
授業タイプ
演習
担当教員
酒井智宏
曜日
火曜日
時限
2時限
教室
31-02
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 授業タイトルにある「文法の理論」とは言語学の一部門である統語論 (統辞論、構文論とも呼ばれます) を指しています。統語論とは、非常におおざっぱには、語が集まって文ができるしくみ(およびそれに関してすべての人間が無意識のうちにもっている知識)を科学的に解明しようとする学問分野で、本格的な統語論研究はアメリカの言語学者チョムスキー (1928-) によって創始されたとみなされています。この演習では、イラスト形式で簡潔に紹介されるチョムスキー、フロイト、デカルト、ポパー、クーン、フンボルトといった偉人の思想を参照しながら、統語論の基本概念を学ぶことを通じて、人文系学部にいながらにして、科学的な考え方・議論の仕方を身につけます。

授業計画

第1回
オリエンテーション(本講義の目的と概要)

第2回
UNIT 1: 言語学とは何か?
UNIT 2: 統語論とは何か?

第3回
UNIT 3: 句構造規則
UNIT 4: 複数の文法

第4回
UNIT 5: 文法を組み立てる
UNIT 6: 複数の規則・理論を比較する

第5回
UNIT 7: 構成素と構成素テスト
UNIT 8: 構造木

第6回
UNIT 9: 品詞を決定する
UNIT 10: 文法理論を改訂・洗練・再構築する

第7回
UNIT 11: 議論を組み立てる(1)
UNIT 12: 議論を組み立てる(2)

第8回
UNIT 13: 心的辞書
UNIT 14: 素性・主要部・句

第9回
UNIT 15: 動詞補部・付加部
UNIT 16: 補部と付加部を区別する

第10回
UNIT 17: 補部の構造上の位置づけ
UNIT 18: 付加部の構造上の位置づけ

第11回
UNIT 19: 補文(1)
UNIT 20: 補文(2)

第12回
UNIT 21: 見えない要素
UNIT 22: 名詞句の構造

第13回
UNIT 23: Xバー理論
UNIT 24: 疑問文と移動

第14回
UNIT 25: WH移動
UNIT 26: 移動に対する制約(1)

第15回
UNIT 27: 移動に対する制約(2)
UNIT 28: 言語間の差異について