複合文化論系演習(カルチュラル・スタディーズと人類学)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(カルチュラル・スタディーズと人類学)
授業タイプ
演習
担当教員
松平俊久
曜日
火曜日
時限
3時限
教室
33-437
授業シラバス
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授業概要

 カルチュラル・スタディーズは、「高級文化」(ハイ・カルチャー)ではなく、それまで学問的には等閑視されがちであった、TVや広告、映画、ポップミュージック、ファッション、アニメ、ゲームなどといった「大衆文化」(ポピュラー・カルチャー)を主たる対象としながら、私たちの日常生活(実践)との関わりのなかで「文化」をさまざまな理論や概念、方法論を用いて理解・考察していくことを基本とする研究領域です。そのスタンスは、同じく「文化」を対象とし、実証的にアプローチしていく学問である文化人類学とけっして無関係ではなく、むしろ両者には相互性がみられるといえます。本授業では、そうした関係をもつカルチュラル・スタディーズと文化人類学の基本的な特徴・性格を踏まえて、「文化」の多様性に触れ、双方の見方・考え方について一緒に学んでいきます。
 ただし、本授業は講義ではなく演習であるため、受講者主体の授業形式となります。導入として数回講義を実施しますが、その後は履修者各自に関心をもつ身近なテーマについて発表(プレゼンテーション)をしてもらいます。発表後には、履修者同士で質疑応答(議論)をおこない、講師からは発表へのフィードバックとしてコメントを出します。そして最終的には、発表内容をブラッシュアップし、期末レポートとして文章化するという作業をおこなってもらいます。

授業計画

第1回 オリエンテーション(ガイダンス)
 この回では、本授業の目的と概要、および発表の際の注意点などを説明します。また、発表日程についても決定します。

第2回 文化人類学のエッセンス
 この回では、文化人類学について、その基本的な視座や研究方法、カルチュラル・スタディーズとの関係などについて概説します。

第3回 カルチュラル・スタディーズのエッセンス
 この回では、カルチュラル・スタディーズについて、その基本的な視座や研究方法、文化人類学との関係などについて概説します。

第4回 文化人類学とカルチュラル・スタディーズの比較
 この回では、第2回と第3回の講義内容を振り返りつつ、文化人類学とカルチュラル・スタディーズの比較をおこない、両領域のさらなる理解を深めます。

第5回 表象文化論――西欧怪物にみる文化の政治性
 この回では、「表象文化論」と題して、講師の研究テーマの1つである西欧怪物を表象と捉え、カルチュラル・スタディーズの関心事の1つである「文化の政治性」を見出す講義をおこないます。

第6回 履修者による発表
 この回から、履修者に発表をしてもらいます。発表後には、各自の発表について履修者同士で質疑応答(議論)をおこないます。

第7回 履修者による発表 同上。
第8回 履修者による発表 同上。
第9回 履修者による発表 同上。
第10回 履修者による発表 同上。
第11回 履修者による発表 同上。
第12回 履修者による発表 同上。
第13回 履修者による発表 同上。
第14回 履修者による発表 同上。

第15回 授業のまとめないし予備日 
 授業の総括をします。なお、履修者の人数によってはこの回を発表日にあてる場合もあります。