サイボーグ哲学-先端テクノロジーを哲学する

基本情報

科目名
サイボーグ哲学-先端テクノロジーを哲学する
授業タイプ
講義科目
担当教員
高橋透
曜日
水曜日
時限
2時限
教室
36-382(AV教室2)
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 昨今人工知能(AI)がおおきな話題となっています。この授業では、AIや先端テクノロジーを取り挙げつつ、サイボーグ学を講じます。サイボーグはもう、SFの世界の話ではありません。自分をサイボーグ化した研究者がいるし、サイボーグのパフォーマンスをしているアーティストもいる。それから、「バイオ・アート」という、バイオテクノロジーを用いた作品を作っているアーティストもいます。
 この講義では、映画とアニメを観ながら、人工知能や来たるべきサイボーグ世界について想いを巡らしてみたいと思います。映画やアニメはすでに、機械を通じて、世界をサイボーグ化することなのですから。
 扱う予定のテーマ以下の通りです:押井守『攻殻機動隊』+庵野秀明『新世紀エヴァンゲリオン』+宮崎駿『となりのトトロ』、吉浦康裕『イヴの時間』、『マトリクス』、脳科学と脳のサイボーグ化、チャップリン『モダンタイムズ』、エドゥアルド・カッツの「バイオアート」、メタファーとしてのナノテクノロジーなど。

授業計画

第1回 オリエンテーション:身体メディア論とは何か(ダナ・ハラウェ)
第2回 NHKサイボーグ特集1+ケヴィン・ワーウィク
第3回 『ガタカ』+デザイナー・ベビー+NHKサイボーグ特集2
第4回 ブレイン・マシン・インターフェイス+押井守『攻殻機動隊』
第5回 ステラーク+士郎正宗『攻殻機動隊』
第6回 ロボット論+吉浦康裕『イヴの時間』
第7回 人体再生(細胞を創る)+押井守『スカイ・クロラ』
第8回 レイ・カーツワイル+ナノテクノロジー
第9回 ヴァルター・ベンヤミンとテクノロジーの哲学:『電脳コイル』
第10回 サイボーグ・メンタリティー+こころのサイボーグ化
第11回 ポストヒューマンについて:ハーバーマス+フクヤマ:人間とは何か
第12回 まとめ
第13回 予備日(招待講演予定)
第14回 予備日(基本資料映像を観る)
第15回 教場レポート
*日程は予定です。とくに予備日は前後する可能性があります。