複合文化論系演習(文化人類学入門)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(文化人類学入門)
授業タイプ
演習
担当教員
松前もゆる
曜日
火曜日
時限
3時限
教室
31-103
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 文化人類学は、人間の営みについて文化的側面から研究する学問で、世界の人びとの生活や文化、社会を考える視点を提示してきました。フィールドワークを基盤として描かれてきた各地の社会・文化の様相は、時に私たちの「常識」と異なるでしょうが、このことをきっかけとして、私たち自身の文化、さらには「人間とは何か?」をとらえ直すことにもつながります。本演習では、文化人類学を初めて学ぶ人を対象として、具体的にいくつかのテーマを取り上げ、世界各地の文化や社会の多様性について理解を深めると同時に、私たち自身の文化や常識について改めて考えてみたいと思います。全体を通じ、文化人類学の基本的なものの見方・考え方を学び、専門研究に取り組む為の基礎的な力を養うことを目指します。
 なお、本科目は演習ですので、各テーマについて教員が文化人類学の基礎的な事項を講義した後、参加者に関連文献を購読して報告してもらい、その後、ディスカッションをする形式をとります。それにより、文化研究の方法のひとつを実践的に学ぶことができるでしょう。

授業計画

第1回:イントロダクション
本演習の概要説明

第2回:文化人類学とは
講義:「文化」とは

第3回:通過儀礼①
講義:通過儀礼とライフサイクル

第4回:通過儀礼②
演習:学生による報告とディスカッション

第5回:「男」と「女」について考える①
講義:性別は「男」と「女」の2つか?

第6回:「男」と「女」について考える②
演習:学生による報告とディスカッション

第7回:働く①
講義:性別分業の多様性

第8回:働く②
演習:学生による報告とディスカッション

第9回:結婚と家族①
講義:さまざまなつながり

第10回:結婚と家族②
演習:学生による報告とディスカッション

第11回:贈り物と交換①
講義:贈り物をめぐる人類学

第12回:贈り物と交換②
演習:学生による報告とディスカッション

第13回:人種、民族、エスニシティ①
講義:「人種」と「民族」について考える

第14回:人種、民族、エスニシティ②
演習:学生による報告とディスカッション

第15回:まとめ
全体討議