複合文化論系演習(東アジアの思想世界)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(東アジアの思想世界)
副題
東アジアの思想世界
授業タイプ
演習
担当教員
土田健次郎
曜日
木曜日
時限
3時限
教室
32-227
授業シラバス
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授業概要

 東アジア近世の思想文化流動を取り上げる。中国の宋代に新たに起こった新儒教(Neo-Confucianism)は、仏教や道教の問題意識や議論形態をも取り込みつつ、それまで無かった体系性の強い哲学を構築した。本授業ではその代表である朱子学をはじめ、その対抗者である明の陽明学や明清の気の哲学を順次見ていく。またこれらの思想が中国をこえて東アジア全体に広がり、各地で新たな思想現象を引き起こしていく様相も追う。例えば日本に関しては、江戸時代における反朱子学の諸思想や、更に反儒教の立場を取る国学の思想の持った意味を考察する。これによって、東アジア各地が思想言語を共有しながら独自の思想を紡ぎ出していく過程が浮き上がればと思っている。
 本演習は、ディプロマポリシーに則り、文化研究の方法を専門的、実践的に学ぶものであり、またカリキュラムポリシーに則り、文献講読を通して文化研究の学力を確かなものにすることを目的とする。

授業計画

第1回 授業の目的と概要
東アジア近世思想概観。

第2回 中国・朱子学の理
『朱子語類』の選読。

第3回 中国・朱子学の理
『朱子語類』の選読。

第4回 中国・朱子学の理
『朱子語類』の選読。

第5回 中国・陽明学の心
『伝習録』の選読。

第6回 中国・陽明学の心
『伝習録』の選読。

第7回 中国・陽明学の心
『伝習録』の選読。

第8回 戴震の気
『孟子字義疏証』の選読。

第9回 戴震の気
『孟子字義疏証』の選読。

第10回 日本・伊藤仁斎の道
『童子問』の選読。

第11回 日本・伊藤仁斎の道
『童子問』の選読。

第12回 日本・荻生徂徠の道
『弁道』の選読。

第13回 日本・荻生徂徠の道
『弁道』の選読。

第14回 日本・本居宣長の「もののあはれ」
『玉くしげ』の選読。

第15回 日本・本居宣長の「もののあはれ」
『紫文要領』の選読。