文化人類学の最前線1

基本情報

科目名
文化人類学の最前線1
副題
文化人類学的研究の広がりを学ぶ
授業タイプ
講義科目
担当教員
西村正雄、三浦恵子、箕曲在弘、村上大輔、山本まゆみ
曜日
土曜日
時限
2時限
教室
34-453
授業シラバス
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授業概要

 文化人類学は、人間の営みを総合的に扱う学問として知られる。文化人類学の発達の中で、従来研究の対象としてきたのがいわゆる辺境と呼ばれる地域に存在する、比較的規模の小さな社会であった。
 しかし、世界システムが急速に拡大し、グローバリゼーションがいたるところで唱えられている今、文化の境界が極めて不明確となってきている。こうした状況の中で、文化人類学研究に2つの大きな傾向が見られる。一つは文化人類学の終焉を唱えるグループであり、他は文化人類学が過去培ってきた知識と研究方法を、積極的に「現代の文化現象」の分析と解釈に応用してゆこうというグループである。
 本科目では、この後者に重点を置きながら、授業の目的を、文化人類学という学問が、今どのような状況に置かれているのかを示し、それぞれの細分野における最新の研究成果をわかりやすく解説してゆき、その上で文化人類学が、私たち人間が考えてゆくべき方向性について、どのような問題提起を行っているのか、それに対して自らどのような答えを導き出そうとしているのかを示すことを目的としている。
 授業では、現代世界を文化人類学がどのように見て、分析しているのか、どのような点に着目しなければならないのか、そしてもしそうした問題を分析してゆくとしたらどのようなアプローチがあるのか、さまざまなトピックを取り上げて述べてゆく。

授業計画

第1回
授業を始めるにあたって(西村 正雄)

第2回
文化人類学という学問(西村 正雄)

第3回
「フェアトレードの人類学」1(箕曲 在弘)

第4回
「フェアトレードの人類学」2(箕曲 在弘)

第5回
「フェアトレードの人類学」3(箕曲 在弘)

第6回
「歴史人類学の最前線」1(山本 まゆみ)

第7回
「歴史人類学の最前線」2(山本 まゆみ)

第8回
「歴史人類学の最前線」3(山本 まゆみ)

第9回
「宗教と観光の人類学」1(村上 大輔)

第10回
「宗教と観光の人類学」2(村上 大輔)

第11回
「宗教と観光の人類学」3(村上 大輔)

第12回
「世界遺産の人類学」の最前線1(三浦 恵子)

第13回
「世界遺産の人類学」の最前線2(三浦 恵子)

第14回
「世界遺産の人類学」の最前線3(三浦 恵子)

第15回
「世界遺産の人類学」の最前線4(三浦 恵子)