複合文化論系演習(対照言語学研究)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(対照言語学研究)
副題
英語と日本語を比較する
授業タイプ
演習
担当教員
森田彰
曜日
木曜日
時限
4時限
教室
16-703
授業シラバス
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授業概要

 言語を比較することには、いくつかの目的、対象、方法がありますが、ここで言う対照言語学とは、基本的には、例えば英語と日本語となど、異系統の2言語を比較し、その言語間の共通点や相違点を探ることにあります。つまり、両言語のそれぞれの構造や成り立ちを学び、さらにそれらを比較することになります。これに加えて、両者に何らかの接触がある場合は(それの場合も多いですが)、その接触のあり方、過程、結果についても考えていきます。また、同一言語でっても、その違いに注目することで、同様な手法をとることも可能です。このように、2つあるいは、それ以上の言語の違いを比べることは、その違いそのものを理解することだけでなく、それぞれの言語の特質 design features を、ひいては、言語そのものの性質について考えることになります。
 対照言語学の成果は様々に利用されますが、特に両言語の学習・習得の分野における貢献には大きなものがあります。むしろ、言語教育の分野から、対照言語学の発展が促進されたと言ってもよいでしょう。そこで、本演習でも、英語教育(場合によっては日本語教育)に対照言語学の成果を応用する(した)場合のことも考えていきます。そえはまた、文化のサンプル(記号、あるいはアイコン)とも言える言語の異同を学ぶことによって、各文化の特徴、ものの捉え方、発想を理解する手助けになることでしょう。
 演習では、まず、英語(と日本語)の基本構造について学び、対照言語学の方法論、成果を学びます。次に、受講者が、各自が選んだテーマで発表を行ってもらいます。発表の形式、例えば、単独、グループ、時間などは、受講者の人数など、様子を見て決めて行きたいと思います。

授業計画

第1回 本演習の目的と概要
第2回 対照言語学の目的と手法 違っていることを羅列でなく、何を基準として記述するか。
第3回 英語の音構造・日本語との違い
第4回 英語の語彙の構造とその歴史・文化的背景
第5回 英語の文構造と文章 (text) の構造
第6回 英語と日本語の異同について:全体討議(1)
第7回 英語と日本語の異同について:全体討議(2)発表の手順とテーマについて
第8回 理解度の確認テスト(受講者の人数等による)発表の順番とテーマの決定
第9回 学生による発表(1)と質疑応答および討議
第10回 学生による発表(2)と質疑応答および討議
第11回 学生による発表(3)と質疑応答および討議
第12回 学生による発表(4)と質疑応答および討議
第13回 学生による発表(5)と質疑応答および討議
第14回 学生による発表(6)と質疑応答および討議
第15回 全体の講評とまとめ