複合文化論系演習(植民地主義と人類学)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(植民地主義と人類学)
授業タイプ
演習
担当教員
松前もゆる
曜日
木曜日
時限
5時限
授業シラバス
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授業概要

 文化人類学は植民地主義の時代を背景として成立した学問であるという側面を持ち、また、人類学者が研究対象とする地域の多くが列強の(旧)植民地であったにもかかわらず、ある時期まで支配の暴力に目が向けられてこなかったことに対し、1960年代末頃から批判がなされるようになった。そして、とくに1970年代以降、植民地経験やポストコロニアル状況に関する人類学的研究が盛んに行われ、今に至っている。こうした中、人類学の実践や理論に対し内省的な再検討がなされるとともに、植民地化の過程で被支配者たちも関わりながら「文化」が創造されたこと、また、そうして成立した「文化」が、旧植民地が政治的な独立を果たした現在においても、さまざまな形で継続していることが明らかにされてきた。つまり、植民地主義は決して過去の遺物ではない。本演習では、こうした植民地をめぐるこれまでの人類学的研究を振り返るが、授業の中盤から後半ではとくに、ジェンダー視点からの研究、および日本による統治を経験した地域に関する研究について考えていく。さらに、「支配者」と「被支配者」という単純な図式ではとらえきれない、しかし実在する多様な存在に光をあてる近年の研究にも目を向けたい。 なお、この授業は演習科目であり、講義で基本的なことがらを確認した後は、参加者による関連文献の購読と報告、ディスカッションによって授業を進めていく。全体を通じ、文化研究における重要な視点を実践的に学び、専門研究に取り組むための力を養うことを目指す。

授業計画

第1回:イントロダクション第2回:植民地主義と人類学
第3回~5回:関連文献の購読と報告、ディスカッション
第6回:植民地化とジェンダー
第7回~9回:関連文献の購読と報告、ディスカッション
第10回:帝国日本と植民地における経験
第11回~14回:関連文献の購読と報告、ディスカッション
第15回:まとめ