現代美学の射程

基本情報

科目名
現代美学の射程
副題
都市の美学:世界の審美化がもたらすものは何か
授業タイプ
講義科目
担当教員
椎原伸博
曜日
火曜日
時限
6時限
教室
32-325
授業シラバス
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授業概要

 「美学」とは、人間の感性的な関心全般に関わり、それらを理論的に考えようとする学問です。この講義では、人間の感性的な関心が複雑にからまっている「都市」に注目し、そこから「美学」の問題を抽出することを目的とします。本講義はパリの事例を中心に、それと日本の事例を織り交ぜながら、具体的な都市の審美化の現状に注目し、そこから美学的問題を考察します。

授業計画

第1回
イントロダクション 都市における美とは何か

第2回
パリの都市形成とビアンセアンス(ふさわしさ)

第3回
モダニズムの都市計画と美意識 ル・コルビュジエ

第4回
イリヤ・エレンブルグ『私のパリ』と都市の周辺部

第5回
パリの郊外都市 ドランシーの悲劇

第6回
パブリックアートについて

第7回
ポストモダン都市 セルジー・ポントワーズの大都市軸

第8回
公園の美学 ベルナール・チュミ「ラ・ヴィレット公園」の現在

第9回
美術館都市という創造都市政策と美意識

第10回
ゲストスピーカー:サウンドアートについて

第11回
311以降のアート

第12回
震災モニュメントの可能性 アルベルト・ブッリ《亀裂》

第13回
アート・プロジェクトと関係性の美学

第14回
庭園の美学 ジル・クレマン「動いている庭」について

第15回
試験 授業時間内にレポート課題を記述提出