複合文化論系演習(日常言語の論理学)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(日常言語の論理学)
授業タイプ
演習
担当教員
峯島宏次
曜日
水曜日
時限
4時限
教室
31-310
授業シラバス
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授業概要

 「人間の言葉を形式的に分析する」という考え方は、G.フレーゲ、N.チョムスキー、R.モンタギューらの研究を経て、形式文法・形式意味論という分野に発展し、現在では論理学・哲学・言語学の境界領域で活発に研究されています。この講義では、現代的な観点からその成果の重要な部分を見通しよく提示し、主に日本語と英語を対象にして、私たちがふだん使っている言葉(自然言語)を論理的手法によって分析することの意義について考えます。これは形式意味論の分野で現在標準的な考え方の基本を学ぶと同時に、その基礎を問い直す試みでもあります。
 論理学や言語学の特別な知識は仮定せず、授業と平行して、言語分析への応用を念頭に置きつつ、現代論理学の基礎を学ぶ予定です。

授業計画

第1回
イントロダクション:言葉の意味

第2回
言葉の理解と推論

第3回
自然言語の記号化

第4回
命題論理の意味論

第5回
真理条件と前提

第6回
字義通りの意味と会話の含み

第7回
慣習的含み

第8回
条件文

第9回
談話関係(1): 順接と逆接

第10回
談話関係(2): 因果と説明

第11回
述語論理の考え方(1): 量化

第12回
述語論理の考え方(2): 固有名

第13回
述語論理の考え方(3): 照応

第14回
述語論理の考え方(4): 同一性

第15回
述語論理の考え方(5): 出来事