文化人類学2

基本情報

科目名
文化人類学2
副題
ヨーロッパへの人類学的アプローチ
授業タイプ
講義科目
担当教員
松前もゆる
曜日
火曜日
時限
4時限
教室
36-581
授業シラバス
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授業概要

 この授業では、文化人類学の基礎的な知識にもとづく応用として、ヨーロッパ地域を対象とした文化・社会人類学的研究について解説します。ヨーロッパをフィールドとする人類学的研究は、人類学においては後発の分野ですが、近年、新たな研究が蓄積されつつあります。本授業では、いわゆる西欧だけでなく東欧も視野に入れ、とくに人の移動・移住、体制転換とEU拡大、ジェンダー、共同性といったテーマに注目しながら、これまでのヨーロッパ人類学の議論を概観します。ヨーロッパ地域への人類学的アプローチの可能性について学ぶとともに、そこから人類学全体の議論につなげて、人類学的思考についての理解を深めることが授業の目標です。

授業計画

第1回
イントロダクション(本講義の目的と概要)

第2回
ヨーロッパ人類学の古典を読む:小コミュニティ・地中海研究

第3回
地中海ヨーロッパの語られ方:家族、ジェンダーと「名誉と恥」

第4回
体制転換の人類学

第5回
体制転換とジェンダー

第6回
民族、国家、ナショナリズム:日常における「民族」を考える

第7回
「民族紛争」と回復プロセスを考える

第8回
ヨーロッパにおけるイスラーム:ヨーロッパ社会と移民

第9回
女性の装いをめぐって:ヨーロッパにおけるイスラーム②

第10回
現代ヨーロッパにおける人の移動

第11回
移動とジェンダー、世代間関係

第12回
共同性を考える

第13回
EU拡大の人類学:境界、シチズンシップ、アイデンティティ

第14回
EU基準と食、嗜好

第15回
まとめ