近代日本の思想空間
基本情報
- 科目名
- 近代日本の思想空間
- 副題
- 明治期を中心とした近代日本の知識人による「宗教」の探求
- 授業タイプ
- 演習
- 担当教員
- 長谷川琢哉
- 曜日
- 火曜日
- 時限
- 6時限
- 教室
- 31-208
- 授業シラバス
- [シラバスへのリンク]
授業概要
・「西洋」との出会いが本格的に始まった明治以降の日本において、人々はいかなる思想的営みを行ってきたのか。本講義では、この問題について「宗教」を軸に考えてみたい。
・ただしこの際重要となるのは、私たちが日常的に用いている「宗教」という概念が、近代において作られたものだという視点である。「宗教」(あるいは「非宗教」)という概念が、何らかの仕方で私たちのリアリティの一部をなしているとすれば、その概念を反省的に捉え直すことは有意義であり、また不可欠でもある。そしてこのような視点は、「日本思想」や「東洋思想」と呼ばれてきたものについての批判的反省を促すことにもなるだろう。
・そこで本講義では、近年の「宗教」概念再考論などの成果を踏まえつつ、あらためて近代日本思想へとアプローチすることを試みる。思想史を「逆撫で」しながら考えていくことで、私たちのリアリティがどのように構築されてきたのかを確かめることが本講義の目的となる。
・ただしこの際重要となるのは、私たちが日常的に用いている「宗教」という概念が、近代において作られたものだという視点である。「宗教」(あるいは「非宗教」)という概念が、何らかの仕方で私たちのリアリティの一部をなしているとすれば、その概念を反省的に捉え直すことは有意義であり、また不可欠でもある。そしてこのような視点は、「日本思想」や「東洋思想」と呼ばれてきたものについての批判的反省を促すことにもなるだろう。
・そこで本講義では、近年の「宗教」概念再考論などの成果を踏まえつつ、あらためて近代日本思想へとアプローチすることを試みる。思想史を「逆撫で」しながら考えていくことで、私たちのリアリティがどのように構築されてきたのかを確かめることが本講義の目的となる。
授業計画
第1回
オリエンテーション:
「宗教」概念をめぐる近年の研究動向と近代日本思想
第2回
明六社の思想家たち:福沢諭吉、西周、加藤弘之(1)
第3回
明六社の思想家たち:福沢諭吉、西周、加藤弘之(2)
第4回
宗教と政治:島地黙雷と「信教の自由」
第5回
仏教と哲学:原坦山、『大乗起信論』、神智学
第6回
東京大学とフェノロサ:スペンサーの進化論とヘーゲル哲学の導入
第7回
「仏教」の再構築:井上円了と仏教活論
第8回
科学と宗教:井上円了と妖怪学
第9回
宗教哲学の展開:清沢満之の『宗教哲学骸骨』
第10回
「精神主義」と近代的信仰の確立
第11回
近代日本とキリスト教:『六合雑誌』、大西祝、内村鑑三(1)
第12回
近代日本とキリスト教:『六合雑誌』、大西祝、内村鑑三(2)
第13回
鈴木大拙と西田幾多郎(1)
第14回
鈴木大拙と西田幾多郎(2)
第15回
まとめと補足
オリエンテーション:
「宗教」概念をめぐる近年の研究動向と近代日本思想
第2回
明六社の思想家たち:福沢諭吉、西周、加藤弘之(1)
第3回
明六社の思想家たち:福沢諭吉、西周、加藤弘之(2)
第4回
宗教と政治:島地黙雷と「信教の自由」
第5回
仏教と哲学:原坦山、『大乗起信論』、神智学
第6回
東京大学とフェノロサ:スペンサーの進化論とヘーゲル哲学の導入
第7回
「仏教」の再構築:井上円了と仏教活論
第8回
科学と宗教:井上円了と妖怪学
第9回
宗教哲学の展開:清沢満之の『宗教哲学骸骨』
第10回
「精神主義」と近代的信仰の確立
第11回
近代日本とキリスト教:『六合雑誌』、大西祝、内村鑑三(1)
第12回
近代日本とキリスト教:『六合雑誌』、大西祝、内村鑑三(2)
第13回
鈴木大拙と西田幾多郎(1)
第14回
鈴木大拙と西田幾多郎(2)
第15回
まとめと補足