2009年度 論系シラバストップ
このページからは、2009年度の複合文化論系の授業シラバスを閲覧できます。
2009年度秋期のみのシラバス検索は、こちらからどうぞ。
2009年度春期のみのシラバス検索は、こちらからどうぞ。
「 」
選択条件をリセット
- 2009年度 春期
- 月曜日 2限
-
言語研究の諸相2(言語史学)
- 担当教員
- : 坂本清恵
- 授業タイプ
- : 講義科目
- 教室
- : 戸山 31-105
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 言語||日本語
ことばが変わるのはなぜか。日本語の変遷を言語内的要因による変化を中心に、その理由と変遷過程をたどる方法について学ぶ。 まずは、言語変化の要因と言語資料について概説を行い、言語変化の具体例について取り上げていく。 言語史は、本来、口語変化を探る必要があるが、残された文献資料による研究が中心になる。文献資料による方法のほか、現代の日本語の地域差、および伝承された芸能資料や録音された音声資料なども紹介しながら研究方法を探る。 これまで日本語史の定説として扱われてきたものの中には、言語変化という点では全く解明されていないものも多い。普遍的な言語の歴史としての日本語史を考え、現代身近なところで起こっている変化についても、その原因と変化の方向についても考えたい。
- 2009年度 春期
- 月曜日 2限
-
東南アジアの社会と文化1
- 担当教員
- : 三浦恵子
- 授業タイプ
- : 講義科目
- 教室
- : 戸山 32-228
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 東南アジア
本演習は、東南アジアの社会と文化を歴史を踏まえながら、人類学の観点から総合的に学んでいく。東南アジアを、現在の政治経済的な国境の枠組みを越えた共通した自然や文化の特徴をもつ地域として捉える一方で、その中の個々の社会の文化表象の多様性にも注目する。手始めに、東南アジアの地理、気候、風土、歴史、文化及び社会の特徴を紹介する。次に、伝統的な社会の異なる生活環境と生活実践を紹介する。
次に、カンボジアとインドネシアを中心に、社会や文化の基盤となっている、宇宙観、宗教儀礼、社会経済制度、口承文化、物質文化、芸能、医療、男女の役割、日本と東南アジアの関わりなど、多岐の観点から、相互関連性、及び社会変遷を踏まえて各社会について学んでゆく。外来文化との出会いが、どのように文化体系に影響を与え、独自の融合文化を作り上げていったかの文化の変遷の過程とダイナミズムに注目したい。
- 2009年度 春期
- 水曜日 2限
-

生活環境美学
- 担当教員
- : 山本恵子
- 授業タイプ
- : 講義科目
- 教室
- : 戸山 38-AV
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 美学||美
本講義においては「美しさ」という言葉の広がりをわたしたちの生活環境の場面のうちで考えてゆきます。
「美しさ」は、一般的に、芸術に特権的に帰せられます。しかしながら、そのような美の既成観念は、じつは美の広がりのごく一部ないしは特定の時代の一局面でしかないといえます。この作品(モノ)は美しい、といった既成観念を捨ててください。
むしろ美の広がりは、わたしたちを取り巻く世界、わたしたちの身体、そして私たち自身につねにかかわるものであるといえるでしょう。わたしたちの習慣化されたしぐさの継承、モノやお金やことばによるコミュニケーションのたえざる流れ、可視・不可視を問わず張り巡らされたネットワーク、制度とそれを超えでる力との葛藤――これらは美の基盤であり、同時に美的対象でありえます。もちろんこれが、文化の本質でもあります。そして「美しいもの」は、モノとして美しいのではなく、絶えず動いてゆくわたしたちの生活環境の中ではじめて美しくもなり、醜くもなるのです。
こういった観点を前提としつつ、個人のマナーから身体、死生観、芸術、宗教、果ては国家の美までを、射程とします。
- 2009年度 春期
- 土曜日 2限
-
文化人類学の最前線1
- 担当教員
- : 寺崎秀一郎||加原奈穂子||山本まゆみ
- 授業タイプ
- : 講義科目
- 教室
- : 戸山 36-382(AV教室2)
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 文化人類学
文化人類学は、人間を総合的に扱う学問として知られる。文化人類学の発達の中で、従来研究の対象としてきたのが、いわゆる辺境と呼ばれる地域に存在する、比較的規模の小さい社会であった。
しかし、世界システムが急速に拡大し、グローバリゼーションがいたるところで唱えられている今、文化の境界が極めて不明確となってきている。こうした状況の中で、2つの大きな傾向が見られる。一つは、文化人類学の終焉を唱えるグループであり、他は、文化人類学が過去自ら培ってきた知識と研究方法を、積極的に「現代の文化現象」の分析と解釈に応用してゆこうというグループである。
本科目では、この後者に重点を置きながら、授業の目的を、文化人類学という学問が、今どのような状況に置かれているのか示し、それぞれの細分野における最新の研究成果を分かりやすく解説してゆき、その上で文化人類学が、私たち人間が考えてゆくべき方向性について、どのような問題提起を行なっているのか、それに対して自らどのような答えを導き出そうとしているのか、示すことを目的としている。
授業では、現代世界を文化人類学がどのように見て、分析しているのか、どのような点に着目しなければならないのか、そしてもしそれの問題を分析してゆくとしたらどのようなアプローチがあるのか、理論と方法論に重点をおいて述べてゆく。
- 2009年度 春期
- 金曜日 2限
-
国民国家と文化
- 担当教員
- : 寺崎秀一郎
- 授業タイプ
- : 講義科目
- 教室
- : 戸山 32-128
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 国民国家||文化||人類学
21世紀を生きる多くの人びとにとって「国民国家」は所与の存在であり、帰属すべきものとされている。しかし、長い人類の歴史を見れば「国民国家」がきわめて新しい枠組みであり、人類社会が築き上げてきた「文化」という枠組みと必ずしも一致しない、という事態も生じている。現在、世界各地で起きている民族紛争は、こうした矛盾に起因するとも考えられる。そこで、本講義においては、「国民国家」の中で「文化」がどのように変容し、あるいは、抵抗し、今の世界を形作ったのかを考える。そのため、本講義で取り扱う領域は、人類学はもとより、考古学、歴史学、場合によっては政治経済システムまで多岐にわたる。
- 2009年度 春期
- 土曜日 2限
-
複合文化論系演習(国民文学と比較文学研究)
- 担当教員
- : 大久保進
- 授業タイプ
- : 演習I
- 教室
- : 戸山 31-01
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 文学||比較文学
比較文学研究は19世紀の終わりにヨーロッパに一個の学問分野として名乗りを挙げましたが、これは、18世紀の国民意識の形成および19世紀の国民国家の成立と、そしてそれに先行するよりよき国語創出の意欲とに深いかかわりをもっています。
この歴史的プロセスの中で、ヨーロッパ諸国は、その出発に早い遅いの違いはあっても、国民国家を実現します。だから、国民文学が有効であった時代と社会は間違いなく存在しました。つまり、国語であると意識された言語で書かれた文学はすべて国民文学であるとは言えないとしても、国民と国民文化の意識なしには国民文学は不可能だったということです。
しかし、国家名を冠した国民文学がその学問的有効性を疑問視されるようになって、すでに久しいのです。国民文学研究において、例えば、同じ英語で書かれれているイギリス文学とアメリカ文学、同じドイツ語で書かれている東と西のドイツ文学・オーストリア文学・スイス文学、英語とフランス語で書かれているカナダ文学をどう考えるか?あるいは、英語とフランス語で書いたベケット、日本語とドイツ語で書いている多和田葉子、さらには、チェコ語とイディッシュ語に囲まれてドイツ語で書いたカフカをどう位置づけるか?
こうした問いの基底にあるのは、国語、国民、国民文化の問題意識であって、比較文学研究は、先ず国民文学研究を補完するものとして、やがてそれに対峙するものとして展開してきたのです。そして今や、この問いかけは、世界文学や惑星文学の意識へとつながっているのです。
この演習では、最初数回、こうした問いや意識を歴史的・原理的に概観します。以降は、受講者に、それぞれの興味関心・問題意識によってテーマを立ててもらい、それについて調査報告あるいは研究発表をしてもらいます。
- 2009年度 春期
- 木曜日 2限
-
音声学・音韻論
- 担当教員
- : 上野義雄
- 授業タイプ
- : 講義科目
- 教室
- : 戸山 36-582
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 音声学||音韻論||日本語||言語
主に日本語と英語を例に取りながら、音声学と音韻論の基礎を学ぶ。指定の教科書と授業中に配布する英文資料に沿って、講義を進める。教科書や資料にはさまざまな音声現象の例が出てくるが、日本語や英語から他の例を探したり、第二外国語で学習中の言語ではどうなっているのかを考えたりしてもらう。また、そのような現象がこれまでどのように説明されてきたのかを考察することで、古典的生成音韻論や非線形音韻論、最適性理論への導入とする。最後の2回の授業でこれらの理論を概観して、本講義のまとめとする。さらに、資料にはさまざまな言語の演習問題があるので、授業中ないしは課題として取り組んでもらう。
- 2009年度 春期
- 金曜日 2限
-

複合文化論系演習(生活環境感性論1(衣食住の感性研究))
- 担当教員
- : 坂牛卓
- 授業タイプ
- : 演習I
- 教室
- : 戸山 32-224
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 感性||建築
身の回りの生活環境の中で建築は大きな部分を占めています。その建築とは「建築家」と呼ばれる職能の技術と感性によって作られているかのように思われています。私自身が建築家としてこうした環境の設計をしています。しかし本当に設計者は自らの感性のおもむくままに設計をしているのでしょうか?いいえそんなことはありません。設計とは極めて工学的な技術と美的な感性に支えられているように見える行為でありながら、実はそれと同じくらい社会的な文脈の規制も受けています。つまり個人の感性と社会のシステムの葛藤の上に建築は生まれているのです。そうした実態を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
- 2009年度 秋期
- 月曜日 2限
-
東南アジアの社会と文化2
- 担当教員
- : 三浦恵子
- 授業タイプ
- : 講義科目
- 教室
- :
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 東南アジア||社会と文化
植民地化以降の東南アジア社会と文化の変容を歴史的、文化・社会人類学的視座からを学ぶ。東南アジア社会は、宗教儀礼、狩猟採集、農耕、交易などを中心とした様々な社会の興亡するダイナミックな地域から植民地時代と以後の国民国家形成と国境設定を経て、急速に現在の世界的な政治経済的なシステムに組み込まれ、伝統文化と社会もそれに伴って大きく変容してきた。こうした急激な社会統治の確立がそれぞれの歴史の段階で社会と文化に与えてきた影響は大きい。植民地主義、民族主義、国民国家主義、共産主義や戦争の社会や文化への影響を具体的な事例を通して考察していく。その影響の中には、社会組織や男女の役割の変化、農村人口の都市化、都市の肥大化とスラムの形成、環境破壊、小数民族集団の周辺化、文化の観光化、性産業とエイズの蔓延などがある。近代化の過程で確立してきた公教育と伝統的な価値観や宗教がどのような相互作用をもっているのか、そして伝統文化と近代化の狭間で、人々はどのような選択をして生きているのか。これらの問題を相互関連性に注目しながら、近代から現代までの東南アジア地域の文化と社会の変遷やその意義についての理解を深めてゆく。
- 2009年度 秋期
- 月曜日 2限
-

美の制度
- 担当教員
- : 小田部胤久
- 授業タイプ
- : 講義科目
- 教室
- :
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 美の制度
プラトンから20世紀末にいたるまでの西洋美学史から重要なトピックを毎回1つずつ取り上げ、「芸術」の理念の変 遷を明らかにする。
美学とは美・芸術・感性という三つの主題を扱う複合的な学問であるので、本講義では主として芸術の理論に注目 しつつも、必要に応じて感性の問題に触れることにする。
美学の歴史を論じることをとおして私たちのよって立つ美学の今日を照らし出すことが、本講義の狙いである。
