2009年度 論系シラバストップ

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「 水曜日 」

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  • 2009年度 春期
  • 水曜日 2限
  • 感性文化プログラム

生活環境美学

担当教員
: 山本恵子
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 戸山 38-AV
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 美学||美

本講義においては「美しさ」という言葉の広がりをわたしたちの生活環境の場面のうちで考えてゆきます。
「美しさ」は、一般的に、芸術に特権的に帰せられます。しかしながら、そのような美の既成観念は、じつは美の広がりのごく一部ないしは特定の時代の一局面でしかないといえます。この作品(モノ)は美しい、といった既成観念を捨ててください。
むしろ美の広がりは、わたしたちを取り巻く世界、わたしたちの身体、そして私たち自身につねにかかわるものであるといえるでしょう。わたしたちの習慣化されたしぐさの継承、モノやお金やことばによるコミュニケーションのたえざる流れ、可視・不可視を問わず張り巡らされたネットワーク、制度とそれを超えでる力との葛藤――これらは美の基盤であり、同時に美的対象でありえます。もちろんこれが、文化の本質でもあります。そして「美しいもの」は、モノとして美しいのではなく、絶えず動いてゆくわたしたちの生活環境の中ではじめて美しくもなり、醜くもなるのです。
 こういった観点を前提としつつ、個人のマナーから身体、死生観、芸術、宗教、果ては国家の美までを、射程とします。

  • 2009年度 秋期
  • 水曜日 2限
  • 感性文化プログラム

現代美学の射程

担当教員
: 酒井紀幸
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 美||美学||芸術||文化

「芸術という人間の活動が、創造的であると考えられることになったのは、いつごろなのだろうか。」「そしてそれは何故なのだろうか。」こういった問いから まずはじめる。模倣のない創造などというものが、私たち人間にとって本当にあるのだろうか。私たちは、デジタル時代に生きて、まさに「反復」を強いられて いる。いたるところにある「同一」のもの。ラジオから、テレビから…。見たり、聞いたりするに耐えられないほど多くの複製品が、私たちの存在を軽くしてい るのではないだろうか。みな同じように見えるのっぺらぼうの世界。――こんな今日の状況をさまざまな例を顧みながら、場合によっては過去にたちかえりつ つ、芸術と創造、さらには私たちの生き方について検討する。そのうえで、美、あるいは醜を求める人間の「偏愛」が、芸術においていかに重要であるかを見て ゆくことにする。創造と模倣、あるいは反復がけっして対立項ではないことを見ることになるであろうし、消費へと駆り立てられる現代人があえて模倣を創造と 考える論理も検討する。そのさいには、もちろん、諸文化圏の構造的な差異が、いかに異文化を異文化として際立たせているかという点も見ることになるであろ う。
 これらの点をふまえたうえで、現代における美学の問題関心と具体的な芸術作品とを手がかりとして「芸術」の諸相について検討してゆく。そして最終的には現代における「美」の概念の行き着く先を見定めることができればと考えている。

  • 2009年度 秋期
  • 水曜日 2限
  • 言語文化プログラム

複合文化論系演習(意味論研究)

担当教員
: 室井禎之
授業タイプ
: 演習II
教室
: 
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 日本語||言語

ことばの意味についてさまざまな観点からアプローチを試みます。言語にとって意味はその本質的な作用ですが、直接観察することができません。また、ことば は場面に応じてさまざまな意味で使われることも日常的に経験することです。この捉えどころのないものをどうすれば把握できるか、という問いに対して答えよ うと試みるのがこの演習です。言語学の意味分析は話者の言語感覚(直感)を信頼するものではありますが、思い込みや、個人的なバイアスの影響を避けるた め、さまざまな用例を集め、関連する表現と対比させながら慎重に行なわなければなりません。日本語と英語の例を用いてこの作業を実際に行ないます。
 分析は,分担を決めて受講者が先行研究のそれを紹介しながら分析の試みを発表することからはじめます。それをさらに全員で検討します。発表および討論は,こちらも分担を決めて受講者が記録し,Course N@viに掲載します。
  具体的な分析とならんで、分析の作業とその結果をもとに理論的な検討をも加えます。こちらは主として担当教員が説明しますが,とりわけ、自立した言語体系 という構想に基づく構造意味論と、言語を認知システムに組み込まれたものと考える認知意味論のアプローチの違いを論ずることになるでしょう。

  • 2009年度 秋期
  • 水曜日 3限
  • 異文化接触プログラム

民族音楽論

担当教員
: 早稲田みな子
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 音楽||民族

世界の諸民族の音楽・芸能を紹介し、音楽構造や理論の多様性、音楽と歴史・宗教・社会とのかかわり、音楽の意義・役割、音楽文化の流動性・可変性等につい て様々な観点から考察する。取り上げる地域は、アフリカ、アメリカ(アフリカ系アメリカ及びハワイ)、インドネシア、インド、イスラム圏、中国を予定して いる。具体例を通じて、音楽に関する既成概念や価値観を見直し、異文化・自文化に対する認識・態度について改めて考える機会を提供したい。

  • 2009年度 春期
  • 水曜日 4限
  • 比較文学プログラム

神話の世界

担当教員
: 兼利琢也
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 戸山
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 神話

神話は,人類が太古の昔から普遍的に抱いてきた世界観の表明,物語の形で表された原初の哲学と言える.素朴なだけに喚起力に満ちた意味深いメッセージを与えてきている.春学期の講義では,西洋文化の重要な一部分を形成する古代ギリシアの神話を扱う,神々と英雄たちの具体的な物語や祭儀を紹介し,あわせて現代の神話分析の紹介を通じて,その意義の解明の様々なアプローチについて論じたいと思う.

  • 2009年度 秋期
  • 水曜日 4限
  • 比較文学プログラム

比較神話の世界

担当教員
: 兼利琢也
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 神話

比較研究は,起源を共有する一分野における分枝的発展・変遷とその本質を,各要素の比較を通して解明する学問(印欧語族の諸神話を扱う比較神話学はその典 型)だが,本講義で扱うのは,そうした求心的研究ではなく,逆に原型的主題の変奏の比較,その差異の現れの諸相である.具体的には,ギリシア神話(異教古 典で形成されたその典型像)を一応の基準として,影響と関係性に直接的連関の明らかな中世以降の西洋文化におけるその受容と変容を芸術全般──文学 (詩),美術(建築も含む)など──の中に,可能であれば現代に到るまで,その展開を探る.西洋の教養の基盤は西洋古典である以上(前世紀後半以降は少し 事情が異なる),あらゆる時代にその影響が現れているのは自明である.この講義で取り上げられる事例は,基本的に各時代の芸術家の自覚的な取り組みと創造 であり,本来は各分野の専門家の研究に委ねられる対象だが,私なりに一古典学徒の目に映った形象の変形を中心に紹介考察していきたいと思う.中世・初期ル ネサンスよりも近世以降,とくに19世紀が中心になる(神話を主題としない場合もある).今回の講義を通じて,現代にもなお力強く生きる古典古代の文化的 生命力を確認するにとどまらず,神話そのものとその人間理解について新たな発見ができることを願っている.

  • 2009年度 秋期
  • 水曜日 5限
  • 感性文化プログラム

現代哲学の諸問題

担当教員
: 山本恵子
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 哲学||文化

現代は、世界的市場の形成と情報化の中で、よい意味にせよ悪い意味にせよグローバル化・ボーダーレス化の急速な進行に直面している。とりわけ無差別テロの 頻発、地球環境の破壊などの負の問題に対しては誰もが危機感を強め、国境を越えた対話と対策が急務であることを自覚している。だがこうした危機感が世界的 に共有されているにもかかわらず、国家間・民族間・宗教間・文化間の対立は依然として解消される気配がない。世界的規模での破壊と世界的規模での連帯。こ の現実を踏まえたうえで本講義においては、複合的でありかつ根本的なディレンマを内包する社会状況における「共生」の可能性を、現代哲学が取り組まなけれ ばならない根本問題の一つとして、「文化」という観点のもとにわかりやすく具体的に検討する。
 その際に本講義が手がかりとするのは、現代哲学の 主要な源泉のひとつであるニーチェ思想である。制度と自己とを徹底的に対立させることによって生のあり方を根底から問い直した後期ニーチェの見解は、今日 の状況を読み解くための重要な示唆を与えてくれるであろう。またニーチェ思想のほかに、ジャン=リュック・ナンシー、エドワード・サイード、フランシス・ フクヤマらの思想にも言及することで、現代哲学における他者論の広がりにも目を配る予定である。
 ちなみにこういった問題設定が、異文化理解、生活環境、比較文化を語る際の根本的視座をもたらすであろうことは言うまでもない。

  • 2009年度 秋期
  • 水曜日 5限
  • 感性文化プログラム

複合文化論系演習(宗教感性論(祈りとセレモニーにかかわる感性研究))

担当教員
: 長屋房夫
授業タイプ
: 演習I
教室
: 
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: キリスト教||東方正教会||祈り||感性||セレモニー

誰もが認めるように、文化の中で宗教が担ってきた役割は大きいのですが、実際に特定宗教の中で実際体験と仮想体験を通して宗教の役割を学ぶ機会は多くないと言えます。グローバルな世界にあって異文化との接触、その理解に宗教は必須要素と言えます。
  日本に於いてキリスト教は少数派の宗教ですので、日本人に対するキリスト教そのものの影響は少ないかも知れませんが、文化的・教養的・経済的な側面に多大 の影響を与えているように見えます。その様なキリスト教の中の「東方正教」の「祈りとセレモニー」をテーマにして、その文化的なメンタリティーに挑んでみ たいと思います。確かに、直接的なかかわりはないでしょうが、世界には2億近い信徒を抱えるキリスト教の東方正教会です。ギリシア、ロシア、ブルガリア、 セルビア、ルーマニアなどに伝播していて人々の生活の中に深く根付いています。
 キリスト教の三大教派に属する東方正教会は初代教会からの伝統を 頑なに守り、他のキリスト教に比べても「神秘的な祈り」と「厳格なまでのセレモニー」をもつキリスト教といえます。祈りやセレモニーの歴史的な発展だけで はなく、この特有な要素がそれぞれの社会にどのような影響を及ぼしたかを学びます。感性研究の観点からも東方正教の儀式や宗教生活には人間の五感に作用さ せる祈りや儀式作法の伝統習慣が保たれています。東方正教会の儀式と祈りを助ける聖堂建築、イコン(聖像)、聖歌、修道生活などにも触れ、教会生活、信仰 生活をどのように営んでいるかを体験して理解するために正教会を訪問する機会を設けます。

  • 2009年度 秋期
  • 水曜日 5限
  • 異文化接触プログラム

複合文化論系演習(近代文化の相互交流)

担当教員
: 上野理恵
授業タイプ
: 演習II
教室
: 
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 文化||モダニズム||ロシア

20世紀初頭の産業社会の成熟や大衆文化の形成は、各都市のモダニズムに新たな展開をもたらし、国際的なネットワークを築きました。
 新しい時代 に相応しい芸術という考えは、それまでの芸術理念を解体しました。芸術に生産性や実用を求める動きは、工業的素材や複製技術の利用を促し、さらにデザイン という新たな分野を確立しました。また作品に対する観者の一方的な関係の否定は、パフォーマンスという身体表現を生み、舞台芸術にも変革をもたしました。 このような現象はイタリアの未来主義、ロシアの未来主義や構成主義、ドイツのダダやバウハウス、そして日本の〈マヴォ〉や〈三科〉に共通するものです。舞 踊の世界に目を向けると、フランスではバレエ・リュスがピカソやコクトーをはじめさまざまな国籍の芸術家たちを引き入れてバレエを刷新し、ドイツやロシア ではダンカンのモダン・ダンスやダルクローズのリトミックの受容からモダン・ダンスの新たな潮流が形成されました。
 国境やジャンルを越えた芸術交流の活性化は、各都市のモダニズムを互いに刺激し、さらに新しい動きを産む原動力になったのです。この授業では20世紀初頭のモダニズムにおける相互交流や越境の問題を取り上げ、その社会的・思想的文脈や歴史的意義について考察します。

  • 2009年度 春期
  • 水曜日 6限
  • 文化人類学プログラム

複合文化論系演習(民族文化論)

担当教員
: 寺崎秀一郎
授業タイプ
: 演習II
教室
: 戸山 31-102
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 民族||文化||アイデンティティ||文化人類学||人類学||言語

文化や民族という概念はア・プリオリに存在するものではなく、それらを担う人間集団によって歴史的に形成されたものであり、自己と他者との差異に基づく分類ということになる。この差異、すなわち、文化や民族を規定するものは何だろうか。たとえば、言語は文化や民族集団を識別する手がかりとはなるが、現実には、同一民族集団としての認識を持ちつつも、異なる言語を使用している例、あるいはその逆、なども知られていることから、言語は自らの文化や民族と他と識別する「アイデンティティ」としては不十分である。
 そこで、本演習では、文化や民族を規定する「アイデンティティ」として世界認識の方法に着目し、その歴史的背景や自然環境、場合によっては隣接する他集団との関係、あるいは、世界の秩序を説明するためのマニュアルとしての神話などについて、各地の事例を比較検し、「アイデンティティ」の生成と受容について文化人類学的なアプローチによって明らかにする。

複合文化論系のイベント

第5回 ホスピタリティ研究会
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