2009年度 秋期開講授業一覧
「 堀内正規 」
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- 2009年度 秋期
- 月曜日 5限
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死の制度
- 担当教員
- : 堀内正規
- 授業タイプ
- : 講義科目
- 教室
- :
- 授業シラバス
- : [シラバスへのリンク]
- Keywords
- : 死||制度
この講義では、〈死〉というテーマをめぐって、どのようなすぐれた表現があるのかを、わたしなりの(片寄った?)視点から具体的な事例に沿って考えてみた
いと思います。わたしの研究者としての専門はアメリカ文学なので、この授業でとりあげる対象は、すべて日本とアメリカのものに限定されます。なるべく型に
はまらないように、と言えばカッコいいけど、要するに全体の方向が見えないまま、手探りで、現代に近いところからも作品を選んで語ってみます。体系を示す
ような授業ではありませんので、みなさんが部分的にであっても毎回何か感じたり考えたりするヒントを提示できるような講義をめざします。
まずイ
ントロダクションをかねて藤原新也の(新版)『メメント・モリ』を入口とし、『納棺士日記』と『おくりびと』、『千の風になって』、宮沢賢治、三橋節子、
『悼む人』、『決壊』、『苦界浄土』、『もののけ姫』とマンガ版『ナウシカ』など、アメリカのものとしてはマーク・ドウティの詩とエッセイ、ホイットマン
とディキンスン、『救命士』、『ミリオンダラーベイビー』、ティム・オブライエンなどを取り上げてみる予定です。
身近な他者の死、自らの死、一
般的な人間の死、大量死、生命の死、普遍的な死の観念など、死に向き合う姿勢はさまざまです。しかし〈死〉がなければ、おそらく芸術表現そのものはきわめ
て重要な何かを失うでしょう。もちろん、〈死〉はわたしたちひとりひとりの問題でもあります。あまり偉そうな物言いはこの授業ではしたくありません。わた
し自身がどれだけ〈死〉をわかっているのか、どれだけ深く〈死〉を語れるのか、まったく心もとないからです。
すぐれた表現によってわたし自身何かを学ぶようなつもりで、講義したいと思います。
