言語研究の諸相1(言語類型論)
授業基本情報
- 開講年度:2009年度 秋期
- 科目名:言語研究の諸相1(言語類型論)
- 副題:日本語は特殊な言語か - 世界の言語と日本語
- プログラム:言語文化
- 授業タイプ:講義科目
- 担当教員:飯嶋一泰
- 曜日:火曜日
- 時限:3限
- 使用教室:
- 早稲田大学シラバス:[シラバスへのリンク]
- Keywords:日本語||言語
授業概要
日本語は特殊な言語である、という言説が世間に広まっています。はたして本当でしょうか? 仮に英語がノーマルな言語であるとすれば(仮定法過去!)、た ぶん、日本語は特殊といえるでしょう。しかし、日本語が本当に特殊かどうかは、世界中の言語を調べてからでなければ言えないはずです。とはいえ、世界には 数千もの言語があり、これらをすべて勉強するには、人は少なくともメトセラ(創世記5章21節以下参照)の何十倍も生きなくてはならないでしょう。これは どんなにがんばっても無理ですね。では、どうすればよいかというと、世界の諸言語のうち、できるだけ系統・地域・タイプの異なるものをサンプルとして集 め、それらの特徴を分析するわけです。このようなことをする学問を言語類型論(language typology)と呼びます。もともとは19世紀前半のドイツで誕生した学問ですが、現代言語学においてもチョムスキーらの演繹的・理論的な生成文法 (generative grammar)に対置される帰納的・実証的研究として注目されています。言語類型論は、その性質上、一般には(そして大半の言語学者にとっても)全くな じみのない少数言語の例を引き合いに出すことが多いのですが、本講義ではできるかぎり「有名」な言語の例を用いるべく努めます。そして、つねに日本語と対 照することにより、皆さんにとっても私自身にとっても実感のできる話をしたいと思います。
授業シラバス
[第1回]導入:世界の諸言語
[第2回]言語類型論と比較言語学
[第3回]「古典的」類型論
[第4回]語順(1)S,OとVの配列
[第5回]語順(2)形容詞と名詞の配列etc.
[第6回]主語
[第7回]格
[第8回]名詞クラスと性
[第9回]数
[第10回]数詞
[第11回]招聘講師による特別講義
[第12回]色彩語彙
[第13回]音韻と文字
[第14回]日本語は特殊な言語か
[第15回]まとめ
*以上変更の可能性あり

