現代哲学の諸問題

授業基本情報

  • 開講年度:2009年度 秋期
  • 科目名:現代哲学の諸問題
  • 副題:文化的共生の倫理と哲学
  • プログラム:感性文化
  • 授業タイプ:講義科目
  • 担当教員:山本恵子
  • 曜日:水曜日 
  • 時限:5限 
  • 使用教室:
  • 早稲田大学シラバス:[シラバスへのリンク]
  • Keywords:哲学||文化

授業概要

現代は、世界的市場の形成と情報化の中で、よい意味にせよ悪い意味にせよグローバル化・ボーダーレス化の急速な進行に直面している。とりわけ無差別テロの 頻発、地球環境の破壊などの負の問題に対しては誰もが危機感を強め、国境を越えた対話と対策が急務であることを自覚している。だがこうした危機感が世界的 に共有されているにもかかわらず、国家間・民族間・宗教間・文化間の対立は依然として解消される気配がない。世界的規模での破壊と世界的規模での連帯。こ の現実を踏まえたうえで本講義においては、複合的でありかつ根本的なディレンマを内包する社会状況における「共生」の可能性を、現代哲学が取り組まなけれ ばならない根本問題の一つとして、「文化」という観点のもとにわかりやすく具体的に検討する。
 その際に本講義が手がかりとするのは、現代哲学の 主要な源泉のひとつであるニーチェ思想である。制度と自己とを徹底的に対立させることによって生のあり方を根底から問い直した後期ニーチェの見解は、今日 の状況を読み解くための重要な示唆を与えてくれるであろう。またニーチェ思想のほかに、ジャン=リュック・ナンシー、エドワード・サイード、フランシス・ フクヤマらの思想にも言及することで、現代哲学における他者論の広がりにも目を配る予定である。
 ちなみにこういった問題設定が、異文化理解、生活環境、比較文化を語る際の根本的視座をもたらすであろうことは言うまでもない。

授業シラバス

講義はニーチェのテクストに依拠しながら、各回ごとに他者、共同体、孤独、権力、暴力といったテーマを立てておこなわれる。またニーチェのテクストを検討 したあとは、ニーチェ思想の影響史的観点から、「ニーチェ思想とナチス・ドイツ」「美と権力」などのテーマについても映像資料や文献等を用いながら考察す る。

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