2010年度 論系シラバストップ

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  • 2010年度 春期
  • 月曜日 1限
  • 文化人類学プログラム

環境と人間1(マクロな視点)

担当教員
: 西村正雄
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 戸山 32-228
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 環境||人間||東南アジア

今日環境は、最も人々の注目するトピックの一つである。それは地球温暖化など、人人に危機意識に基づいて、関心が高まっているせいである。本授業では、文化人類学がもともと考えてきた環境と人々に生き方に注目し、マクロな視点(天候、大きな生態系など)がどのように人々の生き方と関連しているのか述べてゆく。具体的な地域として、東南アジアの地域を例にとり、上記の問題について考えてゆく。また授業の最後で、環境破壊の問題についても考察してゆく。

  • 2010年度 春期
  • 月曜日 2限
  • 比較文学プログラム

複合文化論系演習(芸術思潮の越境)

担当教員
: 坂上桂子
授業タイプ
: 演習I
教室
: 戸山 32-224
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 芸術思潮||越境

【授業概要】
 「イメージ」すなわち「図像」は、時代、ジャンル、地域を越境し、形を変容させながら伝播していく。たとえば「化粧」を主題にしたイメージは、古典古代の彫刻から近代の絵画、現代の広告に到るまで見られるが、これらは長い歴史のなかにおいて、一方では伝統的図像を引き継ぎながら、他方で新しさを取り入れながらさまざまな形を展開してきた。イメージの伝播の背景には、ときに、異文化の影響や交流を認めることもできる。ここでは、こうしたイメージの変遷を具体的作例のなかに捉えることにより、芸術・文化・思想などの越境について考える。

【授業の到達目標】
 イメージを比較検討しながら読み解く力を身につける。イメージが「越境」することによっていかに変遷をしていくか、目にみえる違いを確認するところから、背景にある問題を探ることができるようにする。
 同時にパワーポイントによる発表能力、および、質疑・応答の力を養う。

  • 2010年度 春期
  • 水曜日 2限
  • 感性文化プログラム

生活環境美学

担当教員
: 山本恵子
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 戸山 38-AV
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 美学||美

本講義においては「美しさ」という言葉の広がりをわたしたちの生活環境の場面のうちで考えてゆきます。
「美しさ」は、一般的に、芸術に特権的に帰せられます。しかしながら、そのような美の既成観念は、じつは美の広がりのごく一部ないしは特定の時代の一局面でしかないといえます。この作品(モノ)は美しい、といった既成観念を捨ててください。
むしろ美の広がりは、わたしたちを取り巻く世界、わたしたちの身体、そして私たち自身につねにかかわるものであるといえるでしょう。わたしたちの習慣化されたしぐさの継承、モノやお金やことばによるコミュニケーションのたえざる流れ、可視・不可視を問わず張り巡らされたネットワーク、制度とそれを超えでる力との葛藤――これらは美の基盤であり、同時に美的対象でありえます。もちろんこれが、文化の本質でもあります。そして「美しいもの」は、モノとして美しいのではなく、絶えず動いてゆくわたしたちの生活環境の中ではじめて美しくもなり、醜くもなるのです。
 こういった観点を前提としつつ、個人のマナーから身体、死生観、芸術、宗教、果ては国家の美までを、射程とします。

  • 2010年度 春期
  • 木曜日 2限
  • 言語文化プログラム

音声学・音韻論

担当教員
: 上野義雄
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 戸山 36-582
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 音声学||音韻論||日本語||言語

主に日本語と英語を例に取りながら、音声学と音韻論の基礎を学ぶ。指定の英文教科書に沿って、講義を進める。教科書にはさまざまな言語の音声現象の例が出てくるが、日本語や英語から類似する例を探したり、第二外国語で学習中の言語ではどうなっているのかを考えたりしてもらう。また、そのような現象がこれまでどのように説明されてきたのかを考察することで、初歩的な古典的生成音韻論や非線形音韻論にも触れる。教科書にはさまざまな言語の演習問題があるので、授業中ないしは課題として取り組んでもらう。音声学と音韻論の参考書は担当教員のホームページに発表する。教室では予習を前提として講義を進めるので、毎回教科書の指定の箇所を読み、理解できない箇所を明確にしてから授業に臨むこと。また、不明な点は授業中に積極的に質問すること。

「基礎的な」(決して「やさしい」という意味ではない)音声学・音韻論をきちんと身に着けることを到達目標とする。若干名、言語学関連分野で他大学院を受験する学生がいるので、学部生として必須の事項は網羅する予定。

  • 2010年度 春期
  • 金曜日 2限
  • 異文化接触プログラム

国民国家と文化

担当教員
: 寺崎秀一郎
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 戸山 32-128
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 国民国家||文化||人類学

 21世紀を生きる多くの人びとにとって「国民国家」は所与の存在であり、帰属すべきものとされている。しかし、長い人類の歴史を見れば「国民国家」がきわめて新しい枠組みであり、人類社会が築き上げてきた「文化」という枠組みと必ずしも一致しない、という事態も生じている。現在、世界各地で起きている民族紛争は、こうした矛盾に起因するとも考えられる。そこで、本講義においては、「国民国家」の中で「文化」がどのように変容し、あるいは、抵抗し、今の世界を形作ったのかを考える。そのため、本講義で取り扱う領域は、人類学はもとより、考古学、歴史学、場合によっては政治経済システムまで多岐にわたる。
 本講義が、受講生諸君にとって、世界の在り方を問い、自らの未来を切り拓く契機となることことを期待したい。

  • 2010年度 春期
  • 金曜日 2限
  • 感性文化プログラム

複合文化論系演習(生活環境感性論1(衣食住の感性研究))

担当教員
: 坂牛卓
授業タイプ
: 演習I
教室
: 戸山 32-224
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 感性||建築

身の回りの生活環境の中で建築は大きな部分を占めています。その建築とは「建築家」と呼ばれる職能の技術と感性によって作られているかのように思われています。私自身が建築家としてこうした環境の設計をしています。しかし本当に設計者は自らの感性のおもむくままに設計をしているのでしょうか?いいえそんなことはありません。設計とは極めて工学的な技術と美的な感性に支えられているように見える行為でありながら、実はそれと同じくらい社会的な文脈の規制も受けています。つまり個人の感性と社会のシステムの葛藤の上に建築は生まれているのです。そうした実態を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
授業の到達目標:この演習を終わらせた時に自分の身の回りの建築環境がとても気になり、それらに対して自分なりの意見が言えるようになること。

  • 2010年度 春期
  • 土曜日 2限
  • 文化人類学プログラム

文化人類学の最前線1

担当教員
: 西村正雄||他||加原奈穂子||山本まゆみ
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 戸山 36-382(AV教室2)
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 文化人類学||人類学

 文化人類学は、人間を総合的に扱う学問として知られる。文化人類学の発達の中で、従来研究の対象としてきたのが、いわゆる辺境と呼ばれる地域に存在する、比較的規模の小さい社会であった。
 しかし、世界システムが急速に拡大し、グローバリゼーションがいたるところで唱えられている今、文化の境界が極めて不明確となってきている。こうした状況の中で、2つの大きな傾向が見られる。一つは、文化人類学の終焉を唱えるグループであり、他は、文化人類学が過去自ら培ってきた知識と研究方法を、積極的に「現代の文化現象」の分析と解釈に応用してゆこうというグループである。
 本科目では、この後者に重点を置きながら、授業の目的を、文化人類学という学問が、今どのような状況に置かれているのか示し、それぞれの細分野における最新の研究成果を分かりやすく解説してゆき、その上で文化人類学が、私たち人間が考えてゆくべき方向性について、どのような問題提起を行なっているのか、それに対して自らどのような答えを導き出そうとしているのか、示すことを目的としている。
 授業では、現代世界を文化人類学がどのように見て、分析しているのか、どのような点に着目しなければならないのか、そしてもしそれの問題を分析してゆくとしたらどのようなアプローチがあるのか、理論と方法論に重点をおいて述べてゆく。

  • 2010年度 春期
  • 土曜日 2限
  • 比較文学プログラム

複合文化論系演習(国民文学から比較文学へ)

担当教員
: 大久保進
授業タイプ
: 演習I
教室
: 戸山 31-03
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 文学||比較文学

 比較文学研究は19世紀の終わりにヨーロッパに一個の学問分野として名乗りを挙げましたが、これは、18世紀の国民意識の形成および19世紀の国民国家の成立と、そしてそれに先行するよりよき国語創出の意欲とに深いかかわりをもっています。
 この歴史的プロセスの中で、ヨーロッパ諸国は、その出発に早い遅いの違いはあっても、国民国家を実現します。だから、国民文学が有効であった時代と社会は間違いなく存在しました。つまり、国語であると意識された言語で書かれた文学はすべて国民文学であるとは言えないとしても、国民と国民文化の意識なしには国民文学は不可能だったということです。
 しかし、国家名を冠した国民文学がその学問的有効性を疑問視されるようになって、すでに久しいのです。国民文学研究において、例えば、同じ英語で書かれれているイギリス文学とアメリカ文学、同じドイツ語で書かれている東と西のドイツ文学・オーストリア文学・スイス文学、英語とフランス語で書かれているカナダ文学をどう考えるか?あるいは、英語とフランス語で書いたベケット、日本語とドイツ語で書いている多和田葉子、さらには、チェコ語とイディッシュ語に囲まれてドイツ語で書いたカフカをどう位置づけるか?
 こうした問いの基底にあるのは、国語、国民、国民文化の問題意識であって、比較文学研究は、先ず国民文学研究を補完するものとして、やがてそれに対峙するものとして展開してきたのです。そして今や、この問いかけは、世界文学や惑星文学の意識へとつながっているのです。
 この演習では、最初数回、こうした問いや意識を歴史的・原理的に概観します。以降は、受講者に、それぞれの興味関心・問題意識によってテーマを立ててもらい、それについて調査報告あるいは研究発表をしてもらいます。

  • 2010年度 秋期
  • 木曜日 2限
  • 言語文化プログラム

形態論・統語論

担当教員
: 上野義雄
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 戸山 31-203-1
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 形態論||統語論||言語||日本語

英語で書かれた指定教科書を用いて形態論と統語論の基礎を学ぶ。言語とは何か、言語学とは何かを概観した第1章に目を通してから、解説を加えながら形態論と統語論の章を読んでいく。毎回10から15ページほどの英文を読んでもらうことになる。この教科書にはさまざまな現象について英語のみならずいろいろな言語の例が出てくるが、日本語や学習中の第二外国語ではどうなっているのかを常に考えてもらう。また、章末には多数の演習問題があるので、授業中ないしは課題として取り組んでもらう。参考書は担当教員のホームページに発表する。教室では予習を前提として講義を進めるので、毎回教科書の指定の範囲を読み理解できない点を明確にしてから授業に臨むこと。不明な点は授業中に積極的に質問すること。

形態論・統語論の基礎をきちんと身に着けることが到達目標である。

  • 2010年度 秋期
  • 月曜日 2限
  • 言語文化プログラム

言語史の方法

担当教員
: 坂本清恵
授業タイプ
: 講義科目
教室
: 戸山 31-202
授業シラバス
: [シラバスへのリンク]
Keywords
: 言語史||方法

 ことばが変わるのはなぜか。日本語の変遷を言語内的要因による変化を中心に、その理由と変遷過程をたどる方法について学ぶ。
 まずは、言語変化の要因と言語資料について概説を行い、言語変化の具体例について取り上げていく。
 言語史は、本来、口語変化を探る必要があるが、残された文献資料による研究が中心になる。文献資料による方法のほか、現代の日本語の地域差、および伝承された芸能資料や録音された音声資料なども紹介しながら研究方法を探る。
 これまで日本語史の定説として扱われてきたものの中には、言語変化という点では全く解明されていないものも多い。普遍的な言語の歴史としての日本語史を考え、現代身近なところで起こっている変化についても、その原因と変化の方向についても考えたい。
本年は、文献資料の扱いやによって言語史のとらえ方が変わってしまう例を紹介したい。

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