芸術論争の歴史
授業基本情報
- 開講年度:2010年度 春期
- 科目名:芸術論争の歴史
- 副題:近現代美術史
- プログラム:比較文学
- 授業タイプ:講義科目
- 担当教員:坂上桂子
- 曜日:月曜日
- 時限:3限
- 使用教室:戸山 34-453
- 早稲田大学シラバス:[シラバスへのリンク]
- Keywords:芸術論争||西洋美術
授業概要
【授業概要】
19世紀から20世紀にかけての造形芸術の歴史は、クールベ以降つねに「前衛」をキーワードとし、過去を否定し、新しい何かを求め創造することによってもっぱら展開してきた。すなわち、近代から現代にかけての美術の歴史とは、いわば、歴史的経緯を尊重し規範とする「古典的」、「アカデミスム」の芸術と、前人未踏の未来を志向する「前衛的」芸術の間の「論争」のなかで成立してきたといえる。
そうした芸術の歴史における流れの特質を考慮し、ここではとくに「前衛」と「論争」が何より強く意識され、重視されるようになった19世紀半ばから20世紀に焦点をあて、その展開を代表的「論争」のなかに読み解いていく。
【授業の到達目標】
19 世紀末以降の西洋美術について、基本的諸問題を歴史的展開のなかで理解することを目的とする。また近現代美術作品の見方について、主題、内容、技法、様式など基本的アプローチの仕方を身につける。
授業シラバス
1 芸術における「前衛」の必要と必然:クールベ、マネから「前衛」への道
2 セザンヌ、スーラにみる「新しい造形」の提示
3 エキゾティスムへの憧憬:ジャポニスムの諸問題―西洋と非西洋
4 アール・ヌーヴォーと万国博覧会:自然と機械文明
5 フォーヴィスムの展開:マティス、デュフィ―装飾と色彩の新解釈
6 キュビスムの展開:ピカソ、ブラックらの試み―世界の再認識
7 未来派とデ・キリコの形而上絵画:現実と虚構、政治と芸術
8 各国のダダの運動:西洋と歴史の否定から破壊へ
9 シュルレアリスムの運動と展開:再構築と創造へ向けて
10 抽象主義美術:モンドリアン、クレー、カンディンスキー―現実と芸術の間
11 バウハウスの思想とデザイン:生活と芸術の和解
12 アール・デコの時代における造形感覚:戦争・都市・モダン―ファッションから建築まで
13 戦後美術の展開:抽象表現主義とミニマル・アート―表現と非表現
14 ネオ・ダダからポップ・アートへ―ジョーンズ、ウォーホルなど:生活とアートの境界
15 まとめと理解度の確認

