比較文学ゼミ1(《文学》の発見(近代日本と芸術表象))
授業基本情報
- 開講年度:2010年度 通年
- 科目名:比較文学ゼミ1(《文学》の発見(近代日本と芸術表象))
- 副題:比較文学は自由にする
- プログラム:比較文学
- 授業タイプ:ゼミ
- 担当教員:小林茂
- 曜日:金曜日
- 時限:6限
- 使用教室:戸山 31-301研究指導室
- 早稲田大学シラバス:[シラバスへのリンク]
- Keywords:文学||芸術
授業概要
近代の日本においては、西欧に学びつつ《文学》が発見されていきました。言文一致も、新体詩も、演劇改良も、それぞれは小説話法の、近代抒情詩の、戯曲の発明であると同時に、制度としての《芸術》の発見にほかなりませんでした。しかもその時、西欧では、制度としての《芸術》を成立させた近代への懐疑が始まっていて、《日本》もまた、その懐疑への一つの解決の可能性として、西欧によって発見されつつあったのでした。
日本近代の芸術のあり方の諸相とその問題を、とりあえずは中心主題としたいと思います。
近現代の日本の人々が、どのように西欧の文化に触れて、これを取り入れようとし、または反発していったか、さまざまな場合を取り上げて考えていくこと、それがゼミの枠になります。
しかし、その枠に関わって、実はありとあらゆる問題(文芸上でと限っておきます)が浮かび上がります。ですから、その枠を定めた上でなお、《芸術》の制度、また《前衛》の誕生なども問題になるでしょうし、文学と造形芸術や音楽の相互関係や、東と西との互いに交差する視線の検討(例えば、外から見た日本、など)も問題になりうるでしょう。
要するに、参加者すべてのの関心に沿うように、幅広い自由な考察の場としたいと思います。
そのために、前期では、参加者それぞれのテーマについて発表してもらい、自由に議論することと、そのための手助けになるように、図書館との付き合い方を学んだり、美術館などで、文学以外の芸術の現れに親しんだりする実習とを交互に行うつもりです。
《比較文学》の自由な視点によって、思う存分の研究を展開させてください。それが到達目標です。
授業シラバス
授業計画(仮)
前期
I-01:序章=導入(これからなにをするのか;自己紹介)
I-02:検討の題材を示しあおう(最初の提示)
I-03:図書館に親しもう=本を探し出す(早稲田大学戸山図書館で)
I-04:検討の題材をそれぞれ選びとろう(主題の選択)1
I-05:図書館に親しもう=主題にしたがって本を探し出す(早稲田大学図書館本館で)
I-06:検討の題材をそれぞれ選びとろう(主題の選択)2
I-07:専門図書館に親しもう=文献に触れる(近代文学館)
I-08:検討の題材をそれぞれ選びとろう(主題の選択)3
I-09:日本の近代美術に美術に親しもう=美術館見学(国立近代美術館)
I-10:検討の題材をそれぞれ選びとろう(主題の選択)4
I-11:日本と西洋の美術の出会いを確かめよう=美術館見学(ブリジストン美術館)
I-12:検討の深まりを確かめよう(主題の展開)1
I-13:日本の現代美術に親しもう=美術館見学(東京都現代美術館)
I-14:検討の深まりを確かめよう(主題の展開)2
I-15:休暇中の検討プランを立てよう
夏の休暇の期間を利用して、見学・研修・集中討論のための合宿を計画したいと考えています。研修のための合宿施設に滞在して、1)近隣の文化施設(美術館・文学館など)を見学;2)その成果の確認;3)あらかじめ決めておいた主題での集中討論、を行なえるだろうと思います。ただしこれは、参加者全員の合意と、共同での計画・実施によって行われなくてはなりません。
後期
II-01:休暇中の検討プランの実現状況を報告しよう
II-02:選びとった題材に変更の必要があったならそのことを発表しよう(提示の修正)
II-03:それぞれの検討の成果を発表して共同で議論しよう
II-04:共同での検討の題材(輪読のための)を探してみよう
II-05:それぞれの検討の成果を発表して共同で議論しよう
II-06:共同での検討の題材の輪読1
II-07:それぞれの検討の成果を発表して共同で議論しよう
II-08:共同での検討の題材の輪読2
II-09:それぞれの検討の成果を発表して共同で議論しよう
II-10:共同での検討の題材の輪読3
II-11:それぞれの検討の成果を発表して共同で議論しよう
II-12:共同での検討の題材の輪読4
II-13:それぞれの検討を全体として捉えて展望してみよう
II-14:共同での検討の題材の輪読をしめくくろう
II-15:一年間を振り返って、たがいの成果と反省点を確認しよう
〔授業は、ましてゼミは、教室で参加者と組み立てるものです。ですから、上記の進行表はあくまでも、仮の提示と考えてください〕

