複合文化論系演習(生活環境感性論)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(生活環境感性論)
副題
日常生活の中の情趣
授業タイプ
演習
担当教員
牧野圭子
曜日
金曜日
時限
3時限
授業シラバス
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授業概要

 この演習では、日本ではまだほとんど知られていない「消費者美学」の視点から、日常生活の中の情趣の問題について考えていきます。

 消費者美学は、「消費者行動研究」の分野の中の一つの研究領域ですが、理論面及び方法面では主として心理学(特に、認知心理学)と関わっており、概念の面では美学(特に、感性論、環境美学、日常美学)と関わっています。

 この演習では下記の本を教科書として用います。毎回1節程度ずつ、ゆっくり進んでいきますが、各回につき、予め課題を出します。課題について各自が解答を持ち寄り、それに基づいてディスカッションする形で授業を進めていきます。ディスカッションでは、具体例と理論・概念の間を行ったり来たりする予定です。

授業計画

第1回 オリエンテーション (本演習の目的と概要)・第2回の解説
第2回 消費者美学という研究領域(第1章1節)・第3回の解説
第3回 情趣と「もののあはれ」(第1章2節)・第4回の解説
第4回 日常生活の中の感性的経験(第1章3節)・第5回の解説
第5回 視点の転換(第2章1節)・第6回の解説
第6回 日常生活空間の中の微妙な差異がもたらす情趣(第2章2節)・第7回の解説
第7回 地域の伝説が醸し出す情趣(第2章3節)・第8回の解説
第8回 選択的注意とフレームの問題(第2章4節)・第9回の解説
第9回 ヴント=バーライン曲線と情趣の理論化(第3章1節)・第10回の解説
第10回 かすかな明かりと落日がもたらす情趣(第3章2節・3節)・第11回の解説
第11回 ほのかな香りがもたらす情趣(第4章4節)・第12回の解説
第12回 長期記憶の中の事物がもたらす情趣(第4章1節)・第13回の解説
第13回 余韻と「間」の問題(第4章2節)・第14回の解説
第14回 消えゆく事物と空想の世界(第4章3節・4節)
第15回 まとめ(総合ディスカッション等)