芸術論

基本情報

科目名
芸術論
副題
芸術とは何か――美術、音楽、文芸、映画、その他――
授業タイプ
講義科目
担当教員
伊野連
曜日
月曜日
時限
3時限
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 【内容】
 ・ミロシュ・フォアマンの映画《アマデウス》(音楽の哲学)
 ・レンブラントの油彩画《バテシバ》(醜と悪の美学)
 ・谷崎潤一郎の小説『瘋癲老人日記』(芸術とフェティシズム)
 ・山下耕作の映画《博奕打ち 総長賭博》(三島由紀夫の任俠映画論――古典劇との関連――)
 なお、時間が許せばリヒャルト・ワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》も採りあげたい。
 【理念】
 我々はふだん芸術に対して、特別な意識をせずに接していることが多いであろう。この授業ではそうした現状を改革することに努めたい。
 芸術作品を受容するという基本的な姿勢から脱却することを心がける。
 ①そこでまず、芸術鑑賞において、特別な意識を研ぎ澄ませることから始めよう。
 我々が芸術作品と向かい合うというのは、多くの場合、それは趣味としての芸術鑑賞であったり、あるいは場合によっては、より専門的に、芸術作品の分析であったりする。
 また、それぞれの芸術ジャンルにおいて、自らが創作する立場となる場合も当然ながらあるであろう。鑑賞者としても、創作者としても、
 ②したがって次に、自分の主な目標となる芸術作品を見出すため、何を目的として芸術作品に向き合うかが問われることとなる。
 すると実際には、芸術ジャンル、時代、地域、作家、等々が具体的な問題となってくる。
 ③そこでさらに、地歴の上でも、古今東西の、幅広い領域を対象とするよう努める。テーマには大衆芸能やサブカルチャーも含む。
 現実の授業では、まずはこちらが提案する古典的な諸作品を通じてこうした意識改革を促されることとなる。次の段階では、各自が主体的に選択した芸術作品に対し、種々様々な接し方を模索していってくれることを期待する。

授業計画

第1回
オリエンテーション(授業の進め方と成績評価について)
芸術論概説(美術、音楽、文芸、映画、その他、および時代と地域)
第2回
アマデウス1(音楽)
第3回
アマデウス2
第4回
アマデウス3
第5回
バテシバ1(美術)
第6回
バテシバ2
第7回
バテシバ2
第8回
これまでのまとめ(予備回)
第9回
瘋癲老人日記1(文学)
第10回
瘋癲老人日記2
第11回
瘋癲老人日記3
第12回
博奕打ち 総長賭博1(古典劇、大衆芸能、サブカルチャー)
第13回
博奕打ち 総長賭博2
第14回
博奕打ち 総長賭博3
第15回
全体のまとめ(予備回)
(各自の問題意識についての確認)
※なお、上記の諸作品は開講前の例であり、要望により変更もあり得る