複合文化論系演習(日本古典文化の受容と変容)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(日本古典文化の受容と変容)
副題
翻訳される日本古典文学
授業タイプ
演習
担当教員
常田槙子
曜日
金曜日
時限
5時限
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 日本の古典作品は、時空を越えて現代もなお読み継がれている。特に海外で読まれるようになるには、翻訳が必要不可欠であった。いつ、誰が、何を、誰に向けて、どのように翻訳したのかといったことを考えてみると、そこには翻訳者の思想や狙い、社会的事情などが反映されていることがわかる。本演習では翻訳を通して、変容しながらも次の時代へとつながっていく古典文学の可能性を考えたい。
 本演習では、まず、翻訳理論など翻訳研究を行う上で必要となる知識を講義形式で概説する。また、欧米における『源氏物語』を中心とした古典文学の受容状況についても紹介する。そののち、日本古典文学の翻訳からいくつかを課題とし、受講者にそのうちの一つを担当して発表してもらう。詳細は第一回目のオリエンテーションで説明する。

授業計画

第1回 9/25
オリエンテーション、演習で取り上げる作品についての簡単な紹介
第2回 10/2
翻訳理論
第3回 10/9
世界文学と『源氏物語』
第4回 10/16
『源氏物語』とジェンダー
第5回 10/23
和歌の翻訳
第6回 10/30
D. Keeneによる『竹取物語』の英訳

*以下、第14回まで受講者による発表。
第7回 11/13
D. Keeneによる『竹取物語』の英訳
第8回 11/20
J. Mostow、R. Tylerによる『伊勢物語』の英訳
第9回 11/27
I. Morrisによる『枕草子』の英訳
第10回 12/4
A. Beaujardによる『枕草子』のフランス語訳
第11回 12/11
A. Waleyによる『源氏物語』の英訳、E. Seidenstickerによる『源氏物語』の英訳、R. Tylerによる『源氏物語』の英訳
第12回 12/18
A. Waleyによる『源氏物語』の英訳、E. Seidenstickerによる『源氏物語』の英訳、R. Tylerによる『源氏物語』の英訳
第13回 1/8
R. Sieffertによる『源氏物語』のフランス語訳
第14回 1/15
I. Morrisによる『更級日記』の英訳、S. Arntzen、M. Itōによる『更級日記』の英訳
第15回 1/22
理解度の確認とまとめ(テストとその解説を含む)