複合文化論系演習(生活環境感性論)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(生活環境感性論)
副題
展示が与えるイメージの力
授業タイプ
演習
担当教員
利根川由奈
曜日
木曜日
時限
6時限
教室
33-332
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 みなさんは展示といったとき、どのような場所やモノをイメージするでしょうか。美術館での絵画の展示や、博物館での恐竜の化石の展示などをイメージする人が多いかもしれません。しかし、少し視野を広げると、街中の公園に置かれている彫刻や、デパートでのファッションブランドのウィンドウディスプレイなど、展示の範疇にはさまざまなものが含まれます。そして、展示は多くの場合、誰に何をどのように見せたいか、どのような印象を与えたいか、といった作り手側の意識が強く作用しています。結果として展示は、強いメッセージを持ち、政治利用される場合もあります。
 そのためこの授業では、作り手の意図やメッセージがいかに展示空間の形成に表れているかの分析を行い、どのように展示空間を分析すればいいかを、受講者のみなさんと考えていきます。

授業計画

第1回
イントロダクション:展示が鑑賞者に与えるイメージの力
第2回
万博とプロパガンダ:展示が政治利用されてきた歴史と過程
第3回
ファッションと美術の歩み寄り:ルイ・ヴィトン×ジェフ・クーンズのウィンドウディスプレイ、美術館のファッション展
第4回
公共空間での展示:ウィム・デルヴォワのパブリック・アート、バンクシーのストリート・アート
第5回
美術館の枠組みを問い直す展示:「黒人芸術」の展示の問題
第6回
文化政策における壁画の展示:パブロ・ピカソ《ゲルニカ》、ルネ・マグリット《神秘のバリケード》
第7回
受講者による発表
第8回
受講者による発表
第9回
受講者による発表
第10回
受講者による発表
第11回
受講者による発表
第12回
受講者による発表
第13回
受講者による発表
第14回
受講者による発表
第15回
まとめ