感性文化ゼミ(メディア・コミュニケーション論)(秋学期)

基本情報

科目名
感性文化ゼミ(メディア・コミュニケーション論)(秋学期)
副題
グローバリゼーションとメディア・AI(人工知能)
プログラム
感性文化
授業タイプ
ゼミ
担当教員
高橋利枝
曜日
金曜日
時限
5時限
教室
未定(対面)
授業シラバス
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授業概要

 私たちはこれまで経験したことがないような変動する世界に生きています。加速するグローバル化とデジタル化、AI(人工知能)化によって、日常生活はチャンスとリスクに満ちています。このゼミでは、このような時代を生きるゼミ生のために、①グローバル化、デジタル化、AI化された社会におけるチャンスとリスクについて理解を深めるとともに、②コミュニケーション能力を身に付けることを目標としています。

 現代社会においてメディア(ソーシャルメディアやAIを含む)は、ビジネス、政治、経済、教育、医療、スポーツなど至る所に入り込んでいます。スマートフォンやインターネットは私たちの日常生活において様々な人や文化を結びつけ、グローバル化を推し進めています。このゼミでは共同プロジェクトを通じて、現代のグローバル社会において、科学コミュニケーション技術の発展によってもたらされる、新たなチャンスとリスクについて明らかにしていきます。

 今年度は、人を幸せにするAI社会を創造するために、「若者とAI/ロボット」に関するプロジェクトを行います。具体的には、AIやロボット工学の研究者と「AI/ロボットのエンゲージメント」に関する調査や、ハーバード大学、ケンブリッジ大学、スタンフォード大学などと「若者とAI」や「仕事の未来」に関する国際比較調査など、国内外の研究者と多様なプロジェクトを行う予定です。

 授業ではまず、グローバル化された現代社会を理解するためにグローバリゼーションに関する文献、またデジタル化やAI化を理解するためにメディア・コミュニケーションやAIに関する主要な文献の講読やリサーチを行います。そしてゼミ生各々の関心分野によってグループにわかれ、プレゼンテーションを行います。この時、ゼミ生全員は積極的にディスカッションに参加することが期待されます。グループワークによって基礎的な知識を習得し共有すると同時に、スマートフォンやソーシャルメディア、AIやロボットの利用に関するインタビュー調査やビデオ製作、メディアやIT関係者とのディスカッション、企業とのコラボレーションや他大学との合同ゼミなど様々な実践的な活動も行なっていきたいと考えています。

 このように本ゼミでは理論的かつ実践的にグローバル社会におけるメディアやAIの社会・文化的役割について理解し、グループワークやプレゼンテーションを通じて各々のコミュニケーション能力に磨きをかけることを目標としています。

 後期は、前期並びに夏休み中に行った「若者とメディア/AIロボット」に関する調査の結果を参加者全員で共有し、分析し、プレゼンテーションやディスカッションを通して、最終的に一つの報告書の形にまとめていきます。報告書の作成を通して、テーマの設定、概念装置の抽出、調査項目の作成、フィールドワーク、データ分析、理論化など、ゼミ論執筆に必要な基礎能力を身につけましょう。一年間の共同プロジェクトに参加し知識や方法論を共有しながら、自分の関心にあったテーマを見つけ、ゼミ論に向けて個人プロジェクトを立ち上げます。学年末には参加者は全員、ゼミ論に関するテーマに関するプレゼンテーションを行い、プロポーザルを提出します。
 4年生は、ゼミ論発表会を行います。個人プロジェクトの発表によって、プレゼンテーションスキルを磨くと共に、参加者から得られたフィールドワークをもとに論文の書き直しや推敲を行い、よりよいゼミ論を完成させていきましょう。

授業計画

第1回 オリエンテーション(プロジェクトの目的と概要)
第2回以降 グループワークによりプロジェクトを遂行していきます。