語用論入門

基本情報

科目名
語用論入門
副題
人間のコミュニケーションを科学する
授業タイプ
講義科目
担当教員
酒井智宏
曜日
火曜日
時限
5時限
教室
36-681(対面)
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 「ことばの意味」を研究する学問分野には「意味論」のほかに「語用論」があります。「意味論」はその名のとおりですが、どうしてこれとは別に「語用論」なる分野が存在するのでしょうか。それは、言語表現が実際のコミュニケーションの中で用いられることにより、プラスαの意味が伝わることがあるためです。そこで、言語学では「意味論 = 言語表現の辞書的意味 (文脈独立的意味)を扱う分野」、「語用論 = 言語表現が文脈中で使用されたことによって伝わるプラスαの意味を扱う分野」という棲み分けが行われることになります。この講義では、意味論と語用論の関係に留意しながら、含み、前提、言語行為などの語用論の基本概念を論じ、人間のコミュニケーションのあり方について理解を深めます。

授業計画

1:
第1回
全回対面授業を予定。なぜ意味論とは別に語用論が必要なのか?(1)
2:
第2回
なぜ意味論とは別に語用論が必要なのか?(2)
3:
第3回
意味論的含意と言外の意味
4:
第4回
会話の含み(1)
5:
第5回
会話の含み(2)
6:
第6回
会話の含み(3)
7:
第7回
会話の含み(4)
8:
第8回
会話の含み(5)
9:
第9回
規約的含み
10:
第10回
前提(1)
11:
第11回
前提(2)
12:
第12回
飽和
13:
第13回
文脈主義
14:
第14回
非自然的意味
15:
第15回
理解度の確認