近代日本の思想空間

基本情報

科目名
近代日本の思想空間
副題
■ 身体論、芸術論(文化論)、人間観、恋愛論
授業タイプ
講義科目
担当教員
熊谷征一郎
曜日
火曜日
時限
6時限
教室
未定(対面)
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

■ スタジオジブリの監督がつくったアニメーション作品のDVDも鑑賞します。(まだごく少数の人しか見たことのない作品で、おそらく一生見る機会のない、レアで貴重な作品です!)
 ■ 明治時代以降の「近代日本の思想」に初めてふれる人、歓迎です。予備知識はいりません。
 一口に「近代日本の思想」と言っても、さまざまなトピックがあります。この授業でも、恋愛論、身体論、芸術論(文化論)、人間観などを幅広く取り上げます。(より具体的なトピックについては、「授業計画」の項目を参照してください。)授業ではそれらのトピックについて近代日本の思想家たちがどのように考えたのか紹介し解説します。
 (一応、取り上げる思想家をあげれば、西田幾多郎、九鬼周造、和辻哲郎、大森荘蔵、西谷啓治などです。今は初耳でけっこうです。)
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 この授業は、以下のディプロマポリシーに関連します。
 ▼ 基礎教養を深めるとともに、自らの研究テーマを構想するための広やかな視野を得る。
 ▼ 文化の様相と構造を解明し、表象の分析‥(中略)‥に取り組み、人間と社会の本質に迫ることによって、新しい時代にふさわしい文化を構想する。

授業計画

1:
第1回
ガイダンス
2:
第2回
恋愛では「浮気心」があったほうがよいのか?
3:
第3回
「マゾヒスト」(いわゆる「M」の人)が存在するのはなぜか?
4:
第4回
「音楽」を「絵画」に「変換」することはできるか?
5:
第5回
「〈悲しい〉から〈泣く〉」のか? それとも「〈泣く〉から〈悲しい〉」のか?
6:
第6回
完成作品を「予想」できない芸術は?
7:
第7回
「肖像画」はなぜ必要か?
8:
第8回
同一の絵が、「ウサギ」に見えたり、「アヒル」に見えたりするのはなぜか?
9:
第9回
「閑(しずか)さや 岩にしみ入る 蝉(せみ)の声」という芭蕉の俳句で、
鳴いているせみは1匹か? それともたくさんか?
10:
第10回
座禅の修行をすると、「空を飛んでゆく鳥を静止させることができるようになる」とか、「燃えさかる炎のなかに飛び込んでも、やけどをしなくなる」というのは本当!?
11:
第11回
おみくじを引いた後、おみくじを開く前に、「どうか大吉が出ますように!」と祈るのは、「無意味」な祈りか?
12:
第12回
わたしたちは「夢」と「現実」をどうやって区別しているか?
13:
第13回
人間のすべての行為は「自己満足のため」にしているのか?
14:
第14回
「冷蔵庫のなかのあれを食べよう!」という「意志」が身体を動かしているのではなく、本当は「脳」が身体を動かしているのか?
15:
第15回
まとめ & 補足