複合文化論系演習(主題系の研究)01

基本情報

科目名
複合文化論系演習(主題系の研究)01
副題
「主題」としてのルネサンス
授業タイプ
演習
担当教員
宮城徳也
曜日
木曜日
時限
3時限
教室
未定(ハイブリッド(対面/オンライン併用))
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 今年度この授業は,夏クォーターに,教室授業七回,オンデマンド授業七回の形式で実施されます,以下の「授業計画」では,奇数回をオンデマンド,偶数回を教室授業とします.オンデマンドの回では,授業の概要とオリエンテーションを行ない,授業内容の講義を行ないます,教室では最初の二回は関連映像を見て,三回目から最終回まで,受講生による発表を行ないます.授業内容としては,絵画、彫刻、建築、映画、音楽、詩、思想に現れた「人文主義」(ヒューマニズム)について、中世、イタリア・ルネサンスから現代まで続くその影響を考察します。遠い日本の現代の日常にも「人文主義」は見られます。できるだけ多くの題材を取り上げていきたいと思っています。イタリア・ルネサンスを支えた理念は「人文主義」(ヒューマニズム)と言われます。キリスト教中心の中世に、ギリシャ・ローマの人間中心の価値観が復活して、近代の芽生えであるルネサンスが花開いたとされ、実際にその通りである面は確かにあると思われます。しかし、現代に至るまでヨーロッパではキリスト教中心の価値観が維持され、宗教改革を経て、プロテスタントのキリスト教も大きな力を持っていますが、ローマ・カトリックの影響力は決して小さくありません。さらに、イタリアのルネサンスを芸術方面から考察するとき、現代のベルギーなどがある北方のフランドル地方の影響が大きかったことに気づかされます。そもそも中世初期のゲルマン的要素や、中期の南仏の影響も無視することはできません。ルネサンスにおけるギリシャ・ローマの影響(ヘレニズム)に関する知識を整理して、なおかつそれ以外の要素を点検して、その上でルネサンスの現代における意義を考えたいと思います。

授業計画

1:
第1回
オンデマンド講義:ルネサンスとは何か
2:
第2回
教室での関連映像の鑑賞
3:
第3回
オンデマンド講義:美術のルネサンス1(宗教画)
4:
第4回
教室での関連映像の鑑賞
5:
第5回
オンデマンド講義:美術のルネサンス2(神話・歴史画)
6:
第6回
研究発表
7:
第7回
オンデマンド講義:ルネサンスの都市文化
8:
第8回
研究発表
9:
第9回
オンデマンド講義:文学・思想のルネサンス
10:
第10回
研究発表
11:
第11回
オンデマンド講義:音楽のルネサンス
12:
第12回
研究発表
13:
第13回
オンデマンド講義:ルネサンスの現代的意義
14:
第14回
研究発表