複合文化論系演習(世界の造形芸術)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(世界の造形芸術)
副題
現代社会とアート
授業タイプ
演習
担当教員
坂上桂子
曜日
月曜日
時限
4時限
教室
未定(対面)
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 インスタグラムの流行に見られるように、現代社会において「造形」は、文字とは異なる表現手段として、時には文字以上に大きな力となって私たちにさまざまなことを訴えかけてきます。そもそも「造形」は古代のラスコーやアルタミラの洞窟壁画に見出せるように、人々が表現手段としてもっとも古くから創造してきたものです。この授業では、世界各地で生み出されてきた多様な造形を対象に、文字ではなく形として表現されたものが、いかに、何を表現してきたかを幅広く考え、造形の持つ力や可能性について考察していきます。対象となるのは絵画や彫刻といった美術館に所蔵されるような美術作品はもとより、ファッションやインテリア、工芸など日常生活とより密接したもの、建築や都市といった空間的な広がりを持つもの、あるいは、写真やインスタグラム、ウエッブなどITの発達により現代社会において欠かすことのできなくなった表現によるものまで、各メディアで表現されたあらゆる「造形」を含みます。現代社会において造形芸術は、環境問題、#MeToo 運動やBlack Lives Matterなど政治的・社会的動向と深くかかわることも多く、コロナ禍では、とりわけウェッブにおける発信力が高まったことなども視野に入れ、現代的文脈において着目してみたいと思います。地域や時代を超え、「世界の造形芸術」の未来について考えていきます。

授業計画

・本授業では、発表やコメントに関して、あらかじめグループを設定し、基本的にグループワークで行っていきます。
・ただし同時に、各担当者の調査や考察などが明確にわかる形で進めます。


1回  オリエンテーション  
      
    授業内容、および進め方、方法について説明します。
 
2回  グループおよびテーマの決定

    グループを決定します。その後各グループに分かれて、テーマや担当について決定してもらいます。

3~4回  概略発表
 
    本発表における内容の概略を、グループごとに報告してもらいます。

5~14回 本発表
 
    グループごとに、順番に発表してもらいます。
    発表者はそれぞれ担当内容をレポートにし、Moodleに提出してもらいます。
    
    発表担当以外の受講生には、コメントをしてもらいます。
    またMoodle上にコメントを書き入れてもらいます。