世界遺産とユネスコの活動

基本情報

科目名
世界遺産とユネスコの活動
副題
ユネスコ世界遺産の光と影
プログラム
文化人類学
授業タイプ
講義科目
担当教員
西村正雄
曜日
月曜日
時限
オンデマンド
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 今日ユネスコといえば「世界遺産」がすぐ思い浮かぶように、世界遺産は、ユネスコの活動のうちで最もよく知られたものである。今やユネスコ全体をあげてのプロジェクトとなっている。本授業では、世界遺産に関する問題を丹念に取り上げて解説してゆく。授業を通して、ユネスコの活動全般にわたって紹介するつもりである。また、とかく華々しい面にのみ目が向きがちであるが、表に現れてくる活動の裏で、どのような問題があるかなど、事例研究を多く紹介しながら考えてゆく。また世界遺産に関係する問題から、広く文化遺産、自然遺産、複合遺産の保全、修復、マネージメントに関する問題を討議してゆく。さらに授業では、これをきっかけにして将来、遺産のマネージメントに関係した職につく人のために、どのような知識を積み上げていったらよいのか、どのような準備が必要なのかについても触れてゆく。
 授業はすべてオンデマンド形式で行なわれる。また、実際のユネスコ・スタッフ等に授業をしていただくため、多く英語の授業が含まれる。

授業計画

 1.イントロダクション:科目の説明
 2.世界遺産と世界経済
 3.世界遺産の経済学
 4.世界遺産とジェンダー
 5.日本の世界遺産と景観の問題
 6.世界遺産に伴う課題:観光開発と世界遺産-中国、雲南省、麗江の会議から
 7.世界遺産と観光-クントゥル・ワシ遺跡の修復保存
 8.世界遺産と観光の問題-白川郷の事例から
 9.世界遺産と文化財の不正な取引
 10.世界遺産を保護し、管理するための努力-ラオス、チャンパサック県、ワット・プー地域世界遺産でのフィールドワーク
 11.文化遺産保護の仕事とは-文化遺産保護のためのジョブトレーニング
 *他4回は学生の自主学習、およびゲスト講演などを予定している。