複合文化論系演習(正義と民主主義と市場)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(正義と民主主義と市場)
副題
古代ギリシア哲学における「正義」
プログラム
異文化接触
授業タイプ
演習
担当教員
岩田圭一
曜日
火曜日
時限
4時限
教室
32-127
授業シラバス
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授業概要

「不正取引」、「不正受給」、「不正アクセス」、「不当表示」など、「不正」や「不当」と呼ばれる事件が、新聞記事やニュースでしばしば取り上げられる。こうした不正な事件は違法な行為として問題になるが、不正、あるいはその反対の正義は、単に法律の問題というわけではない。正しいとか正しくないというのは、倫理や道徳の問題でもある。この演習では、プラトンの見解をはじめとする古代ギリシアの哲学者たちの考えを手がかりにして、そこで問題にされる「正義」について考察を行う。プラトンの主著『国家』の重要な箇所やその他の文献を読みながら、「正義」が問題になる背景や、「正義」に関するさまざまな見解を理解するとともに、現代に生きるわれわれ自身が「正義」をどのように語ることができるかについて議論をする。

授業計画

1:
第1回
全体説明、授業の進め方
2:
第2回
法と正義(1)――プラトン『クリトン』を読む――
3:
第3回
法と正義(2)――プラトン『クリトン』を読む――
4:
第4回
法と正義(3)――プラトン『クリトン』を読む――
5:
第5回
「正義」に関する諸見解の検討(1)――プラトン『国家』を読む――
6:
第6回
「正義」に関する諸見解の検討(2)――プラトン『国家』を読む――
7:
第7回
「正義」に関する諸見解の検討(3)――プラトン『国家』を読む――
8:
第8回
「正義」に関する諸見解の検討(4)――プラトン『国家』を読む――
9:
第9回
「正義」に関する諸見解の検討(5)――プラトン『国家』を読む――
10:
第10回
「正義」に関する諸見解の検討(6)――プラトン『国家』を読む――
11:
第11回
「正義」とは何か(1)――プラトン『国家』を読む――
12:
第12回
「正義」とは何か(2)――プラトン『国家』を読む――
13:
第13回
アリストテレスの政治思想(1)
14:
第14回
アリストテレスの政治思想(2)
15:
第15回
理解度の確認