複合文化論系演習(医療人類学)
基本情報
- 科目名
- 複合文化論系演習(医療人類学)
- プログラム
- 文化人類学
- 授業タイプ
- 演習
- 担当教員
- 磯野真穂
- 曜日
- 木曜日
- 時限
- 4時限
- 教室
- 33-2-114教室
- 授業シラバス
- [シラバスへのリンク]
授業概要
生きている限り私たちは必ず心や身体の不調を抱えます。そのような不調には、「うつ病」や「糖尿病」のような疾患名がつけられ、それに応じた治療法がとられることが私たちの社会では一般的ですが、このような医療システム(=生物医療)は世界ある医療システムの1つにしかすぎません。中には病名のつかない不調、精霊や呪いによって起こると考えられる不調もあります。
医療人類学は、生物医療を最も優れた医療システムとして捉えるのではなく、世界にある数多くの医療システムの1つとして相対化し、ひとが抱える心身の不調を、生物学的な異常ではなく、個人の後ろ側にある社会や文化、政治・経済状況までもが包括的に絡み合った苦しみとして捉えます。
本演習では、生物医療以外の医療システムや、摂食障害、ストレス、トラウマといった最近よく耳にする用語や、死や老化といった問題を扱い、心と身体の不調を、世界の中で試行錯誤をしながら生きる人間という大きな視野でとらえる見方を学びます。
医療人類学は、生物医療を最も優れた医療システムとして捉えるのではなく、世界にある数多くの医療システムの1つとして相対化し、ひとが抱える心身の不調を、生物学的な異常ではなく、個人の後ろ側にある社会や文化、政治・経済状況までもが包括的に絡み合った苦しみとして捉えます。
本演習では、生物医療以外の医療システムや、摂食障害、ストレス、トラウマといった最近よく耳にする用語や、死や老化といった問題を扱い、心と身体の不調を、世界の中で試行錯誤をしながら生きる人間という大きな視野でとらえる見方を学びます。
授業計画
*下記授業計画は受講生の数と習熟度に応じて変更される可能性があります。
第1回~4回 【民俗医療の意義―生物医療との対比から】
・妖術
・憑依
・霊的な治療
第5回~8回 【意味づけられる病気】
・病の語り
・異常と正常
第9回~第14回 【個と病気と社会のかかわり―文化・政治・経済的コンテクストから病気ととらえる】
・エイズ
・摂食障害
・PTSD
第15回
まとめ―病気から見える人間存在のあり方
第1回~4回 【民俗医療の意義―生物医療との対比から】
・妖術
・憑依
・霊的な治療
第5回~8回 【意味づけられる病気】
・病の語り
・異常と正常
第9回~第14回 【個と病気と社会のかかわり―文化・政治・経済的コンテクストから病気ととらえる】
・エイズ
・摂食障害
・PTSD
第15回
まとめ―病気から見える人間存在のあり方