現代美学の射程
基本情報
- 科目名
- 現代美学の射程
- 副題
- 現代において美学的に思索するとはいかなることか
- プログラム
- 感性文化
- 授業タイプ
- 講義科目
- 担当教員
- 伊野連
- 曜日
- 水曜日
- 時限
- 3時限
- 教室
- 36-382(AV教室2)
- 授業シラバス
- [シラバスへのリンク]
授業概要
現代美学においては、「創造」「模倣」「反復」などがキーワードとして論じられます。創造性・オリジナリティは最上のものとされがちですが、古今、まったくのオリジナルなどそもそも存在するのでしょうか。ましてや「芸術の終焉」が叫ばれて久しい現代においてはなおさらでしょう。
すると模倣とかコピーの意味を再検証する必要が出てくるはずです。オリジナルとコピーとの差異を「アウラ」(オーラ)の有無に指摘した美学者もいます。我々現代人が接しているアートのほぼ100%はコピーのはずで、それで感動できる我々とはいったい何なのか。日々展開されているアート・ムーヴメントは単なる反復にすぎないのか否か。
分野にとらわれず、マルチ・メディアを用いて、一般に主要3ジャンルとされる美術・音楽・文学はもちろん、サブカルチャルなものやスポーツなども視野に入れたい。同じく、美学と倫理学との近接する問題についても考察してみたい。
すると模倣とかコピーの意味を再検証する必要が出てくるはずです。オリジナルとコピーとの差異を「アウラ」(オーラ)の有無に指摘した美学者もいます。我々現代人が接しているアートのほぼ100%はコピーのはずで、それで感動できる我々とはいったい何なのか。日々展開されているアート・ムーヴメントは単なる反復にすぎないのか否か。
分野にとらわれず、マルチ・メディアを用いて、一般に主要3ジャンルとされる美術・音楽・文学はもちろん、サブカルチャルなものやスポーツなども視野に入れたい。同じく、美学と倫理学との近接する問題についても考察してみたい。
授業計画
1: 第1回
「現代美学の射程」をめぐって――「現代」の「美学」とは何か――
2: 第2回
映像作品における音楽の意義――映画『アマデウス』考察――
3: 第3回
「中心の喪失」と「新しい神話」――F・シュレーゲルと近代ドイツ文化――
4: 第4回
西洋音楽史再考――ドイツ音楽中心主義vs.イタリア・オペラ至上主義――
5: 第5回
ゲスト講義(その1)
6: 第6回
モダンとポストモダン――マルセル・デュシャン『泉』――
7: 第7回
オリジナルとコピー――W・ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』――
8: 第8回
フェティシズムと芸術――有用性を超えた物神性――
9: 第9回
廃墟の美学――美学と感性論――
10: 第10回
「醜」の美学――美学的価値と倫理学的価値――
11: 第11回
ゲスト講義(その2)
12: 第12回
美と死の問題――中世英雄叙事詩と楽劇『トリスタンとイゾルデ』――
13: 第13回
三島由紀夫、ギリシャ悲劇、任侠映画――悲劇の本質と倫理的葛藤――
14: 第14回
身体性と美――舞踊、スポーツ、名演奏――
15: 第15回
試験:授業時間内にレポート1課題を執筆して提出
「現代美学の射程」をめぐって――「現代」の「美学」とは何か――
2: 第2回
映像作品における音楽の意義――映画『アマデウス』考察――
3: 第3回
「中心の喪失」と「新しい神話」――F・シュレーゲルと近代ドイツ文化――
4: 第4回
西洋音楽史再考――ドイツ音楽中心主義vs.イタリア・オペラ至上主義――
5: 第5回
ゲスト講義(その1)
6: 第6回
モダンとポストモダン――マルセル・デュシャン『泉』――
7: 第7回
オリジナルとコピー――W・ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』――
8: 第8回
フェティシズムと芸術――有用性を超えた物神性――
9: 第9回
廃墟の美学――美学と感性論――
10: 第10回
「醜」の美学――美学的価値と倫理学的価値――
11: 第11回
ゲスト講義(その2)
12: 第12回
美と死の問題――中世英雄叙事詩と楽劇『トリスタンとイゾルデ』――
13: 第13回
三島由紀夫、ギリシャ悲劇、任侠映画――悲劇の本質と倫理的葛藤――
14: 第14回
身体性と美――舞踊、スポーツ、名演奏――
15: 第15回
試験:授業時間内にレポート1課題を執筆して提出