複合文化論系演習(ジェンダー人類学)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(ジェンダー人類学)
副題
フィールドワーカー自身のジェンダー・セクシュアリティと調査について考える
プログラム
文化人類学
授業タイプ
演習
担当教員
椎野若菜、教員
曜日
金曜日
時限
2時限
教室
31-202
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

フィールドワーカーのジェンダー・セクシュアリティはいかに人類学的な調査研究にかかわるのだろうか?フィールドワーカーは、自らのジェンダー、セクシュアリティとどう対しながら、異文化においてフィールドワークをするべきか?調査する側、される側、というトピックが問題視され議論が盛んになされた1980年代、とりわけ調査者のジェンダー、セクシュアリティ、人種、階級、宗教、社会経済的背景、そして感情などが、フィールドワークに作用することは、とりわけフェミニスト人類学において議論されてきた[Kleinman,S 2007etc.]。しかしその議論の前提は、つねに調査者―被調査者の関係をとらえ直すという試みであり、たとえば調査者自身のライフサイクルにそった変化という時間軸が、被調査者との関係のなかで取り入れられることがほとんどなかった。以来、さして発展のないまま議論は止まっている。

 本講義の課題は、プロのフィールドワーカーにならずとも、現代日本社会における当事者としてのジェンダー・セクシュアリティについて考えることと直結しており、(日本、その他の)社会の一員として、またさまざまなジェンダーの価値観をもった社会の人々とともに、あるいは日本をでて異文化社会に一時でも身をおいて生きていく可能性のある受講者それぞれが考えるべきトピックである。講義の後半では、日本におけるジェンダー観の変遷と実態について、自分の身近な人々のライフコースや経験を聞き取り、また自分の経験からも考え発表する機会を設ける。

授業計画

第1回  文化人類学のフィールドワークについて
 第2回  ジェンダー・セクシュアリティ概説
 第3回  講読とディスカッション
 第4回  講読とディスカッション
 第5回  講読とディスカッション
 第6回  講読とディスカッション
 第7回  講読とディスカッション
 第8回  講読とディスカッション
 第9回  講読とディスカッション
 第10回  講読とディスカッション
 第11回  講読とディスカッション
 第12回  講読とディスカッション
 第13回  個別研究の発表とディスカッション
 第14回  個別研究の発表とディスカッション
 第15回  個別研究の発表とディスカッション