芸術論

基本情報

科目名
芸術論
副題
芸術とは何か――美術、音楽、文芸、映画、その他――
授業タイプ
講義科目
担当教員
伊野連
曜日
月曜日
時限
3時限
教室
36-681
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 我々はふだん芸術に対して、特別な意識をせずに接していることが多いであろう。この授業ではそうした現状を改革することに努めたい。
 芸術作品を受容するという基本的な姿勢から脱却することを心がける。
 ①そこでまず、芸術鑑賞において、特別な意識を研ぎ澄ませることから始めよう。
 我々が芸術作品と向かい合うというのは、多くの場合、それは趣味としての芸術鑑賞であったり、あるいは場合によっては、より専門的に、芸術作品の分析であったりする。
 また、それぞれの芸術ジャンルにおいて、自らが創作する立場となる場合も当然ながらあるであろう。鑑賞者としても、創作者としても、
 ②したがって次に、自分の主な目標となる芸術作品を見出すため、何を目的として芸術作品に向き合うかが問われることとなる。
 すると実際には、芸術ジャンル、時代、地域、作家、等々が具体的な問題となってくる。
 ③そこでさらに、地歴の上でも、古今東西の、幅広い領域を対象とするよう努める。
 現実の授業では、まずはこちらが提案する古典的な諸作品を通じてこうした意識改革を促されることとなる。次の段階では、各自が主体的に選択した芸術作品に対し、種々様々な接し方を模索していってくれることを期待する。

 なお、特別講義として期間中一回、音楽家の齋藤徹氏(コントラバス奏者、作曲家、パフォーマー)をお招きして、いろいろお話を伺った後、実際に演じていただく。齋藤氏はジャズ、クラシック、タンゴ、ブルース、トラディショナル、等々といったカテゴリーに一切とらわれることなく、まさしく「齋藤徹」という音楽を一貫して展開する、世界的にも活躍している稀有な8音楽家である。授業担当者の招きで早稲田大学戸山キャンパスにて講義していただくのはこれで五回目になる。

授業計画

第1回
オリエンテーション(授業の進め方と成績評価)
芸術論概説(美術、音楽、文芸、その他および時代と地域)

第2回
齋藤徹 特別講義(日程未定)

第3回
映画 ミロシュ・フォアマン《アマデウス》(1)

第4回
映画 ミロシュ・フォアマン《アマデウス》(2)

第5回
音楽① モーツァルトの諸作品(1)

第6回
音楽① モーツァルトの諸作品(2)

第7回
美術 レンブラント《バテシバ》(1)

第8回
美術 レンブラント《バテシバ》(2)

第9回
文芸 谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』(1)

第10回
文芸 谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』(2)

第11回
音楽② リヒャルト・ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》(1)

第12回
音楽② リヒャルト・ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》(2)

第13回
映画② 山下耕作《博奕打ち 総長賭博》(1)

第14回
映画② 山下耕作《博奕打ち 総長賭博》(2)

第15回
まとめ(各自の問題意識についての確認)
※なお、上記の諸作品は開講前の例であり、要望により変更もあり得る