複合文化論系演習(世界の工芸にみるデザイン)
基本情報
- 科目名
- 複合文化論系演習(世界の工芸にみるデザイン)
- 副題
- 日用品から芸術品まで
- 授業タイプ
- 演習
- 担当教員
- 楢山満照
- 曜日
- 水曜日
- 時限
- 5時限
- 教室
- 32-227
- 授業シラバス
- [シラバスへのリンク]
授業概要
日々手に取る日用品から、特殊な素材と技巧を駆使した高価な品まで、工芸品には各民族が育み営んできた伝統文化がデザインされています。そしてそこには、その文化を象徴するシンボルが隠されていることも多いように思われます。ただその一方で、普遍的なデザインが、民族や文化の枠を超えて広く踏襲されていることもあるのが、工芸デザインの面白いところです。昨今では、障害者、高齢者、健常者の区別なしに全ての人が使いやすい「ユニバーサルデザイン」という言葉もよく耳にするようになりました。目には見えない思いやり。それをデザインすることさえ可能なのです。
この演習では、まず受講生に自身の興味にそってシンボリックなデザインをもつ対象を選定してもらい、関連する資料を精査したのち、その由来と魅力についてプレゼンテーションというかたちで発表してもらいます。その後、受講生間の議論を通して工芸デザインの機能について考えていきます。
この演習では、まず受講生に自身の興味にそってシンボリックなデザインをもつ対象を選定してもらい、関連する資料を精査したのち、その由来と魅力についてプレゼンテーションというかたちで発表してもらいます。その後、受講生間の議論を通して工芸デザインの機能について考えていきます。
授業計画
各自に選定してもらう工芸に関しては、「実用の品としての機能性に、美的装飾が加えられたもの」と自身が判断したのであれば、時代、地域、素材、用途は一切問いません。また、工芸とは一般に小規模なものをいい、辞書的な意味でいうならば建築はそれに含めないということになるようですが、各種の建築意匠は工芸デザインに他なりませんので可とします。この演習では、自分なりの道筋を立てながらプレゼンや議論をすることで、お気に入りの工芸デザインの機能性と装飾性について、主体的な意見を客観的に説明できるようになることを目指します。