現代美学の射程

基本情報

科目名
現代美学の射程
副題
都市の美学:世界の審美化がもたらすものは何か
授業タイプ
講義科目
担当教員
椎原伸博
曜日
火曜日
時限
6時限
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 「美学」とは、人間の感性的な関心全般に関わり、それらを理論的に考えようとする学問です。この講義では、人間の感性的な関心が複雑にからまっている「都市」に注目し、そこから「美学」の問題を抽出することを目的とします。本講義はパリ、ウィーン、マドリード、,ベルリン、ロンドン等の事例から、それと日本の事例を織り交ぜながら、具体的な都市の審美化の現状に注目し、そこから美学的問題を考察します。

授業計画

第1回
イントロダクション
第2回
パリの都市形成とビアンセアンス(ふさわしさ)
第3回
モダニズムと美意識 ル・コルビュジエとアドルフ・ロース
第4回
イリヤ・エレンブルグ『私のパリ』と都市の周辺部
第5回
パリの郊外都市 ドランシーの悲劇
第6回
スペイン内戦と写真 キャパ、タロー、シム  ゲルニカと1937年 パリ万博
第7回
パブリックアートについて ポストモダン都市 セルジー・ポントワーズの大都市軸
第8回
公園の美学 ベルナール・チュミ「ラ・ヴィレット公園」とジル・クレマン「動いている庭」について
第9回
美術館都市という創造都市政策と美意識 ザハ・ハディド、フランク・ゲイリー、ダニエル・リベスキンド、ヘルツォーク&ド・ムーロン等
第10回
ゲストスピーカー:カタストロフの光景
第11回
震災モニュメントの可能性 アルベルト・ブッリ《亀裂》 と 311以降のアート
第12回
アート・プロジェクトと関係性の美学 アートと「食」について
第13回
都市の空き地 テラン・ヴァーグ あるいは都市のヴォイドについて
第14回
オリンピックと都市 ベルリン、ロンドン、東京1964から2020へ
第15回
試験 授業時間内にレポート課題を記述提出