複合文化論系演習(文化人類学入門)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(文化人類学入門)
授業タイプ
演習
担当教員
松前もゆる
曜日
火曜日
時限
5時限
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 文化人類学は、人間の営みについて文化的側面から研究する学問で、世界の人びとの生活や文化、社会を考える視点を提示してきました。フィールドワークを基盤として描かれてきた各地の社会・文化の様相は、時に私たちの「常識」と異なるでしょうが、これに気がつくことは、私たち自身の文化、さらには「人間とは何か?」をとらえ直すことにもつながります。本演習では、文化人類学を初めて学ぶ人を対象として、具体的にいくつかのテーマを取り上げ、世界各地の文化や社会の多様性について理解を深めると同時に、私たち自身の文化や常識について改めて考えてみたいと思います。全体を通じ、文化人類学の基本的なものの見方・考え方を学び、専門研究に取り組む為の基礎的な力を養うことを目指します。
 なお、本科目は演習ですので、教科書となる文献を購読し、担当者による報告と全員でのディスカッションを通じて理解を深めるとともに、グループごとにテーマと関連したトピックについて調べたことを報告してもらう時間をもうけます。一連の作業により、文化研究の方法のひとつを実践的に学ぶことができるでしょう。

授業計画

第1回:イントロダクション
本演習の概要説明
第2回:文化人類学とは
文化人類学的アプローチの特徴について講義形式で説明します。
第3回:演習①
報告とディスカッション:自然と知識
第4回:演習②
報告とディスカッション:技術と環境
第5回:演習③
報告とディスカッション:呪術と科学
第6回:演習④
報告とディスカッション:現実と異世界
第7回:演習⑤
報告とディスカッション:モノと芸術
第8回:演習⑥
報告とディスカッション:贈り物と負債
第9回:演習⑦
報告とディスカッション:貨幣と信用
第10回:演習⑧
報告とディスカッション:国家とグローバリゼーション
第11回:演習⑨
報告とディスカッション:戦争と平和
第12回:演習⑩
報告とディスカッション:子供と大人
第13回:演習⑪
報告とディスカッション:親族と名前
第14回:演習⑫
報告とディスカッション:ケアと共同性
第15回:演習⑬とまとめ
報告とディスカッション:市民社会と政治