複合文化論系演習(グローバリゼーションと人間の経済)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(グローバリゼーションと人間の経済)
副題
経済活動への人類学的アプローチ
授業タイプ
演習
担当教員
松前もゆる
曜日
火曜日
時限
5時限
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 経済活動は人間にとって欠かすことができない営みであり、各地の生業などの分析は文化人類学を学ぶ者にとって必須となってきました。一方で、グローバリゼーションが進行する今日の世界では、経済は、市場経済に特化するかたちで、文化やくらしとは切り離して語られがちです。しかし、世界各地でのフィールドワークから明らかにされてきたように、グローバリゼーションは各地域で個別に、ローカルなかたちで立ち現れるのであって、人々が実際にグローバリゼーションをどう生きているのかにもっと目を向ける必要があるでしょう。したがって本演習では、人々の日常の経済活動について文化人類学および隣接分野でどのような議論がなされてきたかを学ぶとともに、経済活動の市場原則とは異なる側面、人間のくらしに根ざした経済(=人間の経済)に光をあてて、グローバル経済の中で実際に人々がどのように生きているか、その<生きる世界>の経済面に接近することを試み、そこから現代世界における人々のくらしの現状と課題について、参加者とともに考えることを目指します。 なお、本科目は演習ですので、経済活動に関する文化人類学および隣接分野でのこれまでの議論について文献から学んだ後、参加者に関連するトピックについて自主的に調べ報告してもらう時間をとる予定です。

授業計画

第1回:イントロダクション
本演習の概要について説明します。
第2回:文献解説とディスカッション①
経済人類学という領域:形式主義と実体主義
第3回:文献解説とディスカッション②
形式主義-実体主義論争以後
第4回:文献解説とディスカッション③
開発とインフォーマル・エコノミー
第5回:文献解説とディスカッション④
一つの資本主義世界
第6回:報告①
個別の報告とディスカッション①
第7回:報告②
個別の報告とディスカッション②
第8回:報告③
個別の報告とディスカッション③
第9回:報告④
個別の報告とディスカッション④
第10回:報告⑤
個別の報告とディスカッション⑤
第11回:報告⑥
個別の報告とディスカッション⑥
第12回:報告⑦
個別の報告とディスカッション⑦
第13回:報告⑧
個別の報告とディスカッション⑧
第14回:報告⑨
個別の報告とディスカッション⑨
第15回:報告⑩とまとめ
個別の報告とディスカッション⑩と全体討議