早稲田大学 文化構想学部 複合文化論系

現代日本語（共通語と地域言語）のいろいろな面を取りあげて検討する。秋学期に扱うテーマは、現代日本の社会言語である。教材は、社会言語を扱った論文を6篇プリントして用いる。受講生は班ごとに論文1編を分担して、その内容を解説する。さらにその論文を批判的に論評し、発展的な研究の方向を提案できるようにする。このような取り組みによって、現代日本の社会言語について理解を深めたい。なお、一部をオンデマンド授業として行う。

1:
第1回　日本地域言語研究2「現代日本の社会言語」の構想
授業の進め方、班分けやそれぞれの分担について決定する。授業実施の方法は、現下の新型コロナウイルス蔓延のために、オンラインでおこなう場合もある。
接続情報などについては、Waseda Moodle によって授業開始前に受講生に連絡する。
2:
第2回　伊豆松崎方言の音韻と文法
オンデマンド「伊豆松崎方言の音韻と文法」
3:
第3回　第1論文について（1）
第1班の発表　　課題論文「移住者二世の言語――特に無アクセント地域の場合」（平山輝男1978）についての解説
4:
第4回　第1論文について（2）
第1班の発表についての討論　　課題論文「移住者二世の言語――特に無アクセント地域の場合」（平山輝男1978）についての検討
5:
第5回　第2論文について（1）
第2班の発表　　課題論文「言語形成に及ぼすテレビおよび都市の言語の影響」（馬瀬良雄1981）についての解説
6:
第6回　第2論文について（2）
第2班の発表についての討論　　課題論文「言語形成に及ぼすテレビおよび都市の言語の影響」（馬瀬良雄1981）についての検討
7:
第7回　第3論文について（1）
第3班の発表　　課題論文「福井市武生市における方言の共通語化――場面差をめぐって」（佐藤茂ほか1980）についての解説
8:
第8回　第3論文について（2）
第3班の発表についての討論　　課題論文「福井市武生市における方言の共通語化――場面差をめぐって」（佐藤茂ほか1980）についての検討
9:
第9回　第4論文について（1）
第4班の発表　　課題論文「岡山市における話し言葉の男女差」（吉岡喜光2017）についての解説
10:
第10回　第4論文について（2）
第4班の発表についての討論　　課題論文「岡山市における話し言葉の男女差」（吉岡喜光2017）についての検討
11:
第11回　第5論文について（1）
第5班の発表　　課題論文「過剰敬語の規範性と印象について――大学生への意識調査から」（河・金井2017）についての解説
12:
第12回　第5論文について（2）
第5班の発表についての討論　　課題論文「過剰敬語の規範性と印象について――大学生への意識調査から」（河・金井2017）についての検討
13:
第13回　第6論文について（1）
第6班の発表　課題論文「気づかない方言」の意味論的考察「」についての解説
14:
第14回　第6論文について（2）
第6班の発表についての討論　課題論文「「気づかない方言」の意味論的考察」についての検討
15:
第15回　解説と理解度のチェック
内容のまとめと教場レポート