複合文化論系演習(創造の交流点)
基本情報
- 科目名
- 複合文化論系演習(創造の交流点)
- 副題
- 美術に見る異文化交流の問題
- 授業タイプ
- 演習
- 担当教員
- 坂上桂子
- 曜日
- 火曜日
- 時限
- 4時限
- 教室
- 33-437(対面)
- 授業シラバス
- [シラバスへのリンク]
授業概要
異文化交流の問題を、美術の視点から学びます。モネやドガ、ロートレックは、浮世絵や陶磁器など日本の美術品と出会うことで独自の作風を生み出しました。ピカソはアフリカ美術に触れることで、「キュビスム」という美術の歴史を大きく塗り替える前衛的なアートを生み出しました。ミュシャやガレに代表される19世紀末のデザイン様式は、東洋の美術や中世の美術など、国境や時代を超越して多彩な美術を参照することで、これまでになかった、まさに「新しい美術(Art Nouveauアール・ヌーヴォー)」スタイルを創出しました。アートの歴史を見てみると、こうした例は枚挙にいとまがありません。新しい偉大な創造は、異質な文化が出会い交流するところでこそ生み出されてきたと言えます。ここでは美術の創造が、しばしば自身に固有の伝統や社会的背景からだけではなく、さまざまな異文化との接触によって生まれてきたことを視点とし、それについて考えていきます。そのためには、日本、東洋、西洋といった地域性、あるいは時代や時間を超越し、よい広い視野のもと、横断的にイメージ(図像)の創造を見渡す必要があります。異文化の出会いとは何か、他者に学ぶとは何かといった問題を、創造の交流する地点に立って考察していきます。異文化接触と美術という、二つの問題について学びます。
授業計画
1回 オリエンテーション
2回~3回 課題 + 発表準備
4回~14回 受講生による発表および、出席者全員による講評
15回 まとめ
(受講生の数によって、変更する可能性があります。)
2回~3回 課題 + 発表準備
4回~14回 受講生による発表および、出席者全員による講評
15回 まとめ
(受講生の数によって、変更する可能性があります。)